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姉「実家は？帰んないの？」
「うん、またゆっくり帰ってくる」
姉「安心したよ、帰ってこれるまで回復して」
運転しながら微笑むお姉ちゃん
「ごめんね…心配かけて…」
姉「なんかあったの？急に帰ってくるなんて」
「うん…」
『彼氏…できた…』と正直に言うとお姉ちゃんは少しビックリしたけど『そっか』と喜んでくれた
姉「はい、着いたよ」
「ありがとう」
りょうくんのお墓がある墓地に着いた
姉「帰りどうする？」
「うーん…大丈夫、歩くから」
姉「分かった、なんかあったら連絡してね」
「うん、結斗、またね」
結斗「ばーばぃ」
「ばいばい」
結斗に手を振ってお姉ちゃんにも挨拶するとお姉ちゃんたちは帰っていった
「ふぅ…」
りょうくんのお母さんから場所は聞いていたけどずっと来れなかった場所…
墓地を歩いてようやく見つけたりょうくんのお墓
途中で寄ってもらったお花屋さんで買った花を添えた
「りょうくん…久しぶり、ずっと来れなくてごめんね…」
返事なんてもちろん聞こえないけど…
確かにりょうくんはここに眠っている
だって暖かいもん…
「りょうくん…私ね…好きな人、出来たよ…
りょうくんがいなくなってから…初めて付き合いたいって思った人…
りょうくんがいなくなってから…もう恋愛はいいやって…思ってたんだけど…
好きに、なっちゃったんだ…」
『ごめんね』と言うと暖かい風が吹いて木々が揺れた
「『りょうくんの代わりでいい』って言われたんだ…
『りょうくんの次でいいから』って…
私…ふくらさんと…付き合いたいって…思った…
だから…りょうくん…
私と…別れてください…」
自然と涙が溢れた…
返事が来ないのなんて分かってるけど、
付き合ってたままりょうくんが亡くなっちゃったから、ちゃんとケジメはつけなきゃいけないと思った
ちゃんと、りょうくんと別れてからふくらさんと付き合う
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作者名：明希
| 作成日時：2020年5月31日 14時
