ふくらPのPはpamperのPですか？ (ページ32)

今日:10 hit、昨日:23 hit、合計:128,195 hit

3 ページ32

(2018年12月)

あれから2ヶ月
福良さんとは普通に友達みたいな感じになった
あれから福良さんは１度も好きだとは言ってこないし、私も今の距離感が心地良かった。

最低だけどこのままこの関係が続けばいいと思った
付き合う付き合わないの答えを出さずにこの距離感のままでいればいいと思った

神原「は？何言ってんの？」

神原に『福良さんとどうなの？』と聞かれてさっきのことを話した

神原「福良さんの優しさにつけ込むなよ」

「…」

神原「逃げてんだよ」

「…」

神原「りょうくんが好きだって塞ぎ込んで、福良さんのことを好きになってることを認めたくないだけだろ？」

「そんなこと…」

神原「お前もう福良さんに会うな」

「っ…」

神原「中途半端な関係続けて福良さんに期待させるようなことすんなよ」

「…」

神原「今、お前の人生の中から福良さんがいなくなったら生きていけないくせに」

「…」

神原「…帰るわ」

神原は立ち上がってカバンを肩にかけて出て行った

『お前もう福良さんに会うな』
『中途半端な関係続けて福良さんに期待させるようなことすんなよ』

「…」

福良さんの連絡先を見つめる
震える手で福良さんの名前をタップする

何を伝えたらいいのか全く考えがまとまってないのに…

『もしもし？』と優しい声が聞こえた

伝えなきゃ…
何を…？
『福良さんとは付き合えません』って…？
『福良さんとはもう会えません』って…？

『りょうくんが好きだって塞ぎ込んで、福良さんのことを好きになってることを認めたくないだけだろ？』
『今、お前の人生の中から福良さんがいなくなったら生きていけないくせに』

福良『Aちゃん？』

「会いたい…です…」

福良『…』

電話の向こうが静かになって遠くから『福良さーん？』という伊沢さんの声が聞こえた
まだ仕事中かもしれないのに…

「ごめんなさい、仕事中でしたか？あの…気にしないで…」

福良『どこにいけばいい？』

「…」

福良『場所、送っといて？』

そう言われて電話が切れた

とりあえずLINEで場所を送って既読がついて3分後にメッセージを取り消した