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Your side




『ひぇっ、』

「ひえってなんだよ。」



俺上司なんだけど、と笑う伊沢さんに思わず顔をゆがめる。



『もういい加減にして下さいよ…。私最近ずっと伊沢さんと飲んでる気がします。』

「いーじゃん、どうせ俺の奢りだし。それに何だかんだ楽しそうじゃん?」

『あの話題さえ出なければですけどね。それにCEOならもうちょっとろくなお金の使い方して下さい。』



と、頑張ってつっぱねるが、



「部下奢るのは結講有効活用じゃない?」



なんて返されてしまって。

こうやってまた流されるんだ…!と軽く絶望する。



「いつものとこでさ、一杯どうよ。」



何か、ここで頷いてしまったら負けな気がする。

そう思って返事を渋っていれば



「伊沢、ちょっとしつこいんじゃない?」



と、救いの声が。

あぁ神様、やっぱり持つべきものはたぁ兄ですね。

見事に伊沢さんを追い払ってくれた彼に、



『助かったわ…。』



と感謝を述べる。

が、何やらまだ終わらない様で。

何か言いたげな目線に少し首をかしげれば、



「今日、うちで飲むよ。」

『えっ、』



突然の提案。



「冷蔵庫の中なんも無いから、よろしく。」



一方的に告げられた約束に戸惑うも、たぁ兄はちゃっかり仕事に戻っていて。

ええ、まじか。

正直に言おう。

私はまだ、たぁ兄の事が好きなのかどうかよく分かっていない。

ただ、あれだけ伊沢さんにアレコレ言われるとどうしても気になってしまうもので。

何というか、ちょっと緊張してしまう。

まぁとりあえず、何を買っていくかを考えつつ修正作業にとりかかる事としようか。

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きゃる(プロフ) - さくさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けるととても嬉しいです! (2021年12月12日 21時) (レス) id: 90b0f7c65f (このIDを非表示/違反報告)
さく - あ、好き.... 私基本的にkwmrさんの小説読まないんですけどこれは素晴らしいと思いました。更新頑張ってください! (2021年12月12日 15時) (レス) @page50 id: dc6ef9e765 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゃる | 作成日時:2021年10月4日 20時

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