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河村side
「ですよね。前にAちゃんに聞こうとした事あるんですけど、うまいことはぐらかされちゃって。」
「やっぱりね。 」
伊沢に聞けばワンチャン…ないだろうなぁ。
「っていうか、河村さんから聞けば教えてもらえるんじゃないですか?」
とこちらを見る山本に、そうねぇ、なんて適当な相づちを打ちつつ、そろそろ本当にAが可哀想になってきたので助け舟を出しに行く。
「伊沢、ちょっとしつこいんじゃない?」
そう言って2人に近づけば、
「お、河村さんじゃん。」
なんておもしろそうにこちらを向く伊沢。
「Aがこんなあからさまに嫌がるなんて相当よ。」
と苦言を呈すれば、
「いやぁごめんごめん。Aちゃん、からかいがいがあるもんだからつい。」
なんていかにも反省してなさそうな謝罪をされる。
まぁ、別に良いけどさ。
そんな訳でようやく伊沢から解放されたAに、何があったんだ、という気持ちを込めて目線を送れば、
『助かったわ…』
と一言告げられる。
うーむ、腑に落ちんなぁ。
「今日、うちで飲むよ。」
『えっ、』
「冷蔵庫の中なんも無いから、よろしく。」
こうなったらもう、直接吐かせてやる。
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きゃる(プロフ) - さくさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けるととても嬉しいです! (2021年12月12日 21時) (レス) id: 90b0f7c65f (このIDを非表示/違反報告)
さく - あ、好き.... 私基本的にkwmrさんの小説読まないんですけどこれは素晴らしいと思いました。更新頑張ってください! (2021年12月12日 15時) (レス) @page50 id: dc6ef9e765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃる | 作成日時:2021年10月4日 20時