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Your side
『おはようございます〜！』
いつもより気持ちテンション高めで挨拶すると、
｢あ！お誕生日おめでとう！｣
こちらに気付いたこうちゃんが祝ってくれる。
すると、揶揄うように
｢僕への挨拶はないの？｣
なんて首を傾げるたぁ兄。
｢いやっ、河村さんも、おはようございます。｣
と慌てた様子でこうちゃんが頭を小さく下げるが、
｢河村さんも、ねぇ。僕もついにAのついでかぁ。｣
舐められたもんだなぁ、なんて大袈裟にため息を吐くたぁ兄に余計にあたふたしているこうちゃんを見て、思わず笑みが溢れる。
｢あ！てか！Aちゃん早くデスク見に行った方が良いよ。｣
『え？分かりました。』
するとパッと表情が一転し、今度は何やらニヤニヤを隠しきれていない様子のこうちゃんにに促され、入社が決まった事によってようやく割り振られた自分のデスクに向かう。
今までは撮影以外でオフィスに来る事なんてほぼゼロだったから必要なかったのだが、正社員にはデスクワークも必要らしい。
まぁ、伊沢さんのお気遣いにより、ちゃっかりたぁ兄をはじめとする仲の良い社員さんたちの近くに陣取ったので、あまり心配もないのだが。
って、
『え！？何これ！』
私のデスク、埋もれてるんですが。
置きっぱなしにしていた仕事用のノートパソコンの上に、ちょっとした小物だったり、お菓子だったりが雑然と積み重ねられている。
思わず声を上げれば、周りの社員の方々がフゥ〜！なんて言いながら、おめでとう〜！と口々に声をかけてくる。
あぁ、そういうことか。
意図を理解した私は、思わず口元を緩めた。
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きゃる(プロフ) - さくさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けるととても嬉しいです！ (2021年12月12日 21時) (
レス) id: 90b0f7c65f (このIDを非表示/違反報告)
さく - あ、好き.... 私基本的にkwmrさんの小説読まないんですけどこれは素晴らしいと思いました。更新頑張ってください! (2021年12月12日 15時) (レス) @page50 id: dc6ef9e765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃる | 作成日時：2021年10月4日 20時
