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私の耳の話は、よく仕事でやりとりがある方と動画メンバーの方には共有されており、そのせいか皆さんとても細やかに私の体調を気遣って下さる。



「それは言えてるね。」



と話に入ってきたのはたぁ兄。



「また音信不通なんて言ったら動画を見てくれてる人達にまで心配かける事になるんだから、本当に気を付けなさいよ。」

『重々承知しております。』

「え、何その不穏な話。」

『大したことじゃないんで気にしないで下さい…』



俺知らないんだけど、と怪訝そうに言う須貝さんに、思わず苦笑いする。

そんな調子でゆるゆると雑談をしていると突然、



「おー!いたいた!探したよ〜。」



そういえばちょっと久しぶりじゃん、なんて言いながら伊沢さんがやってきた。



『確かにそうですね。探してたってどうされたんですか?』

「あぁそうそう、Aちゃんもそろそろ仕事にも慣れてきた頃かと思ってさ。ここらで一発、企画打ってみない?」



ニヤリと笑う伊沢さんに、思わず顔が強張る。

私が企画者ですって?

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作者名:きゃる | 作成日時:2021年9月10日 10時

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