検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:7,748 hit

Episode4 ページ4

.

「 なんかごめん、さっきの 」

西城さんが帰ったあと、複雑な気持ちで

食器を洗っていると、オーナーが来た。

「 あ、いえ、全然気にしてないです 」

「 あ、そうなんや 」


オーナーは私の横に立つと、

「 気にしてくれても、ええのに 」

と呟いて、スタスタと階段を降りてしまった。


不思議に思いながらも、仕事を続ける。

それから、私は何故か

伊沢さんのことが気になっていた。

目が合った時の衝動。

その場では気づかなかったが、

軽く目眩がするほどだった。

瞬間的に感じた。

「 あ、好き 」


叶わないことはわかっている。

また会えるかも定かでないということも。


「 お疲れ様でしたー 」

私は帰り支度を済ませると、

オーナーの元へ行き、声をかけた。


「 あ、うん、お疲れ様 」

少しいつもより低い声だったのは、

気のせいだろう。


「 ほんっま、鈍感な奴やな 」

と彼が呟いたこと。

私は知る由もない。

Episode5→←Episode3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock , 伊沢拓司 , 川上拓朗
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:素粒子 | 作成日時:2019年8月31日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。