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渦の中で泳ぐ ymmt×sgi ページ9

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「そろそろ本気なんですけど」

と山本は頬を膨らませながら言った。

俺はそんな彼を微笑して見ているだけで、特に何も言わない。

いや、言えないのだ。

俺も本気だなどと軽率に言ってしまえば、彼の気ままな性格ゆえ、いつか愛想を尽かされてしまうのではないかと恐れている自分がいる。

「須貝さんは僕のこと好きじゃないんですか?」

「好きだよ」とあえて淡々と俺は言う。

「じゃあなんで一緒に寝ることもしてくれないんですか、それからキスも」

場所が場所なので、彼に落ち着くよう言ったが、彼の言いたいことはまだまだおさまらない。

「須貝さんってほんと何考えてるかわからない。ねえ、こうちゃん」

山本は近くにいたこうちゃんに同情を求め、話がよくわからないであろうこうちゃんは、曖昧に「うん、そうだね」と言った。

「はあ、ほんっと須貝さんって鈍感なの?」

これまでとは打って変わって彼の声のトーンは比較的落ち着いたものになり、男の人という感じがした。

「僕のこと好きなの、バレバレです。そんな隠そうとしたって無駄ですからね。まあ、そういうところも好きですけど」

と彼は言うと、俺に覆い被さるようにして口付けした。

「ちょっと、ここオフィス...」

「そんなの関係ありません。須貝さんが隠そうとしたバツです。僕のこと心から好きって言ってくれるまで離すつもりないんで」

「山本、ほんっとにお前は...」

「見かけによらず意地悪ですか?すみません。好きな人の前だとつい意地悪したくなっちゃうんです」

俺はすっかり彼の渦の中に取り込まれ、もはや抜け出せない場所に来ていた。

それは深くまで渦巻いて、俺を永遠の愛の坩堝に導いた。

「...ごめん、愛してるよ、山本」

「もっと言ってください」



「......はあ、あの二人まだイチャついてる」

しばらく経ってもずっとソファに二人くっついて離れないのを見て、福良とこうちゃんが呟いた。

「しかし、今日は珍しく山本がいじめる側なのね」

と福良。

「この絵面面白いですね。写真撮ってグループに送っときます」

「うん、お願いね」

ひそかな二人のカップルのファンである福良とこうちゃんは、ただ微笑ましくその光景を眺めていた。

危険な酔い波 kwkm×izw→←その手と満潮 kwmr×wtnb



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ゆーり。(プロフ) - wtnbさん受け美味しかったですありがとうございます( ˇωˇ )kwkm×wtnbのお話ってできますかね、、、?できるのなら、お願いします!リクエスト&コメント失礼しました! (2020年2月26日 19時) (レス) id: 46907796aa (このIDを非表示/違反報告)
yoyo(プロフ) - 緑茶さん» リクエストありがとうございます!はい、書かせて頂きます。 (2020年2月16日 15時) (レス) id: 482fadba84 (このIDを非表示/違反報告)
緑茶 - コメント失礼します!リクエストなんですが、編集長×神ってお願いできますかね?シチュはなんでも大丈夫です。 (2020年2月16日 14時) (レス) id: b20aeec65c (このIDを非表示/違反報告)
yoyo(プロフ) - 紫陽花さん» ありがとうございます!作ってみますねー!気長にお待ちください (2020年2月14日 5時) (レス) id: 482fadba84 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - コメント失礼いたします。いつも拝見しています。リクエストでkwmrさん×sgiさんのお話がみたいです (2020年2月13日 21時) (レス) id: 9e4397637e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yoyo | 作成日時:2020年1月24日 0時

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