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その貝どの貝 ymmt×sgi ページ32

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僕の恋人はよく笑う。

陳腐な言い方をすれば、太陽みたいに。

だからこそ、本当の姿を時々、見失うんだ。


朝、起床して隣を見れば恋人が眠っていた。

安らかには見えたが、少し違和感を感じたのだ。

瞳の下のあたりから、頬にかけて。

若干の水の乾いたあとみたいな筋が見えた。

僕は、僕の知らない恋人に触れるのが少し躊躇われて、そのまま何もせずそっとリビングへ移動した。

今も、彼は眠っていることだろう。

起きたら。

起きたら尋ねよう。

そう思っていたのに、結局いつも彼が起きてくる時間から一時間が過ぎ、二時間が過ぎても起きてこない。

朝食を終え、だらだらとパソコンに向かいながらも心配なって寝室へ向かうことに。

恋人は起きていた。

「んぁ、おはよ、めっちゃ寝たわ」

僕を視界に捉えた恋人が眠そうに言った。

咄嗟に抱き着いていた。

まったく、自分でもどうしてだかわからない。

「ぉっと、どうした?」

恋人は困ったように眉を下げて笑っていた。

「僕、知ってますよ。須貝さんの心が寂しいって」

「...ぇ」

「泣いてたでしょ、昨晩」

「え、っと、まあ、うん」

僕は恋人の香りに包まれながら喋る。

「何も言わなくていいよ。僕が満たすから」

僕がすっと腕の力を弱め、彼と向き合う形になると、彼は肩を震わせ小さく泣いていた。

「ごめんな、頼りないガイで」

涙声で喋る恋人は、いつもの彼ではなかった。

「ううん。太陽は昇ったら、沈む。それを繰り返します。人間、そんなもんです」

「へっ、随分とシンプルだな」

恋人は自らの涙を拭う仕草をし、そっと俺を抱き寄せた。

「ありがとうな」

耳元で小さく囁かれる。

恋人の、熱い吐息がかかる。

「今はさ、満たしてもらってもいいか?」

遠慮がちに訊くので、思わず笑ってしまう。

「なにがおかしいの」

「ふふっ、いーや。何でもないっ」

僕はそのまま恋人に口付けし、深く甘く舌を絡ませながら、優しく押し倒した。

「......んぁっ、んっ、」

奥へ、奥へ。

たとえ何トンの悲しみだって忘れられる場所に行こう。

「よしあっ、きっ、すき...」

「はぁっん、んっ、」

二人の吐息が混じり合う。

悲しみだけではなく。

お互いの寂しさを埋めるために愛し合う。

人はそれを愛と呼ぶ。

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ゆーり。(プロフ) - wtnbさん受け美味しかったですありがとうございます( ˇωˇ )kwkm×wtnbのお話ってできますかね、、、?できるのなら、お願いします!リクエスト&コメント失礼しました! (2020年2月26日 19時) (レス) id: 46907796aa (このIDを非表示/違反報告)
yoyo(プロフ) - 緑茶さん» リクエストありがとうございます!はい、書かせて頂きます。 (2020年2月16日 15時) (レス) id: 482fadba84 (このIDを非表示/違反報告)
緑茶 - コメント失礼します!リクエストなんですが、編集長×神ってお願いできますかね?シチュはなんでも大丈夫です。 (2020年2月16日 14時) (レス) id: b20aeec65c (このIDを非表示/違反報告)
yoyo(プロフ) - 紫陽花さん» ありがとうございます!作ってみますねー!気長にお待ちください (2020年2月14日 5時) (レス) id: 482fadba84 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - コメント失礼いたします。いつも拝見しています。リクエストでkwmrさん×sgiさんのお話がみたいです (2020年2月13日 21時) (レス) id: 9e4397637e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yoyo | 作成日時:2020年1月24日 0時

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