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「はぁっ、はぁ」
と肩を揺らしながら恋人が息をつく。
俺はその様子を横で眺める。
「河村さん、大丈夫ですか?」
とわざと言ってみたりする。
本人はきっと気付いているのだと思う。
「はぁっ、やっぱり、やると思った」
河村さんはそう言って、俺の方に向けていた背中を反対向きにした。
俺の前には虚ろな目で色っぽく息をつく恋人がいて、そんなのもう我慢できない。
「び、やく、でしょ」
「そうです。やっぱり気付いてましたか」
ムカつく、といったように俺を見上げるのだが、そんな表情は今、興奮材料でしかない。
俺は彼とさっきより距離を詰めて、彼の腰の辺りに手を触れる。
「ひゃっ、」と可愛らしい反応をした恋人は、『薬』の効果で敏感になっているらしい。
俺は彼に覆い被さると、その細く白い首筋あたりを噛んだ。
「んっ、はぁ、だめっ」
だめだと言いながら抵抗しないのだから、彼はもう俺のものだ。
漁火のように俺を誘った恋人は、その雪のように白く柔らかな身体をくねらせながら反応した。
俺はキスの雨を降らせながらその表情を眺めた。
「んっ、はぁっ、んん」
すると恋人は突然、俺を気遣うように
「うつっちゃう、からっ」と言って
キスをやめさせようとするのだ。
そんなものは口実でしかない。
「ふふっ。構わないよ」と俺は笑って
さらに激しく彼の声を求めた。
しばらくそうしていると、ふいに俺の携帯が鳴って電話を知らせたので、仕方なく口を離した。
電話を切って彼に向き直れば、彼は物欲しそうな表情でこちらを見つめていた。
俺は耐えられなくなって彼を押し倒し、
「なに、ほしいの?」と言ってみせた。
すると素直に頷いて、その色気漂う瞳で俺を引きこんだ。
翌日、朝目覚めると熱っぽい感覚があって、うつったのだと感じた。
ベッドの縁に座る恋人は完治している。
そして、「昨日、楽しかったね」などと余裕なことを言って、また俺を弄んだ。
愛し方の遊泳 wtnb×izw→←漁火のように izw×kwmr [R]
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ゆーり。(プロフ) - wtnbさん受け美味しかったですありがとうございます( ˇωˇ )kwkm×wtnbのお話ってできますかね、、、?できるのなら、お願いします!リクエスト&コメント失礼しました! (2020年2月26日 19時) (レス) id: 46907796aa (このIDを非表示/違反報告)
yoyo(プロフ) - 緑茶さん» リクエストありがとうございます!はい、書かせて頂きます。 (2020年2月16日 15時) (レス) id: 482fadba84 (このIDを非表示/違反報告)
緑茶 - コメント失礼します!リクエストなんですが、編集長×神ってお願いできますかね?シチュはなんでも大丈夫です。 (2020年2月16日 14時) (レス) id: b20aeec65c (このIDを非表示/違反報告)
yoyo(プロフ) - 紫陽花さん» ありがとうございます!作ってみますねー!気長にお待ちください (2020年2月14日 5時) (レス) id: 482fadba84 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - コメント失礼いたします。いつも拝見しています。リクエストでkwmrさん×sgiさんのお話がみたいです (2020年2月13日 21時) (レス) id: 9e4397637e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yoyo | 作成日時:2020年1月24日 0時