虚言 ページ45
you side
・
『今なんて言った…？』
「もーそんな言わせないでよー。1ヶ月記念日でしょ？ひゅ〜おめでとう」
「山森さん、それ誰から聞いた？」
「誰って…伊沢だけど」
「『伊沢ああああー！！』」
須貝さんは手を頭から肩に移動させ、2人で伊沢さんのデスクに体を向ける
そこには1人でケラケラ笑っているCEOの姿があった。
近くにいた川上さんと山本さんも笑いを堪えるように下を向いた。なにこれ、どこまでが共犯？
「おい山森さんにホラ吹き込んだの伊沢だろ」
『ごーめーん！いや面白くなっちゃってさ、だって本気で信じてたんだもん』
「ちなみに俺もその話知ってた」
「僕も」
『共犯多すぎ！誰か止めてよ！』
伊沢さんはペテン師だからわかるけど、川上さんと山本さんがこういうの積極的なの怖いな〜。
「山森が「あの2人って付き合ってるの？」って聞いてきたから「らしいよ。明日でちょうど1ヶ月だってさ」って言ったらすげえノリノリだった。もう止める余地も無かった」
『山森さんのせいにするな！』
「別に山森のせいにはしてない！これで明日どんな反応するかなって思ったら案の定こういう事になって、もう笑い堪えきれない」
「もうこの勢いで付き合えよ」
「何言ってんの、誰がこんなちんちくりんと」
トンデモ発言をかました川上さんに続いて、また身長いじりをする須貝さん。
そして「ちんちくりん」と言いながら私の頭を2、3発叩く
『その高い鼻へし折るよ？』
「褒めてんじゃん」
『褒めてるんじゃない、事実を述べてるの』
「じゃあその可愛い顔ぐにぐににしてやろうか」
『っ…可愛いはずるい』
「事実です〜」
やっぱこの人、私の調子を全力で狂わせる。いつもペースを持っていかれる。
離れよ、と思い足を進めるが両肩を掴まれてまた須貝さんの体にホールドされる。あ、終わった。
ひひ、と声を上げて笑った須貝さんさんの顔を見れるほど、私の心に余裕はなかった。
飛び交う情報の山々で、心臓がうるさいから。
「えっ…待って2人とも」
久しぶりに口を開く山森さん。
首だけ傾ける私達。
「付き合ってないの！？」
「『付き合ってないよ！！！』」
再確認する、ほんの少し悲しくて、だけど充実している現実
同時に込み上げる可笑しさに、私達も一足遅れて笑い合った
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小湊みどり(プロフ) - 黄色い恐竜さん» 確かに少ないかもしれませんね笑 がんばりましょう＾＾ (2020年5月2日 23時) (
レス) id: 689108e1cd (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - 小湊みどりさん» ひええほんとですか！嬉しいです…あまりいないsgiさんのお話さんの作者様ということで勝手に親近感を抱いていました…笑 がんばりましょう！ (2020年5月2日 21時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
小湊みどり(プロフ) - 黄色い恐竜さん» 初めまして、コメントありがとうございます！続きもどんどん書いていきたいと思います！あと実は私も黄色い恐竜さんの作品とても楽しみにしています…お互い頑張りましょう！ (2020年5月2日 20時) (レス) id: 689108e1cd (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - 初めまして。いつも可愛い二人を楽しみにしていました…！続きがあるとのことで、とっても楽しみにしています＾＾ (2020年5月2日 18時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
小湊みどり(プロフ) - キャラメルフラペチーノさん» ありがとうございます！最後の表現少しこだわりがあったので凄く嬉しいです…！これから他のメンバーとの絡みも増やしていきますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年4月24日 21時) (レス) id: 689108e1cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小湊みどり | 作成日時：2020年3月16日 13時
