卑怯 ページ28
you side
・
「Aちゃん、今日本買ったことツイートしてもいい？」
『本買ったこと？』
「そ、Aちゃんのオススメで買いましたー！みたいなかんじ？」
『全然どうぞ！むしろ嬉しいです！』
私のオススメで本を買ってくれたことは心の底から嬉しかった。
それを報告するだってよ！ひゃー！
「じゃあ、はい」
『、はい？』
買った本を渡され、困惑する私。
「ちゃんとAちゃんからのオススメって伝わるように。はい撮るよ〜」
『え、待って待って！写真なんて聞いてない！ちょっとまって、』
「さーん、にー、いーち」
スマホを掲げてノリノリな須貝さんとこの状況に追いつくのが必死で、私は本の表紙が表に向くよう、自分の顔を本自体で隠した。
「なに、顔隠しちゃうの？」
『公開してないし、恥ずかしいし…』
「折角可愛いのに〜まあいっか」
終始笑顔のまま、携帯に文字を打ち込む須貝さん。きっとTwitterの文章を書いているのだろう。
「はい、ちゃんと@ツイートにしといたから見てね」
『今見ます』
私もTwitterを開く。通知欄には須貝さんが私をタグ付けた事が知らされていた。
須貝 駿貴 @Sugai Syunki
Aさん激推しの本を一冊買った！すげえ一生懸命語ってくれたお礼にすぐ読みますそしてすぐ感想共有します。
@xxxx_000
(本で顔を隠す私の写真)
『隠すの必死すぎない、これ』
「いや自分でしょ」
『あんなに急に撮影始めるから！アイコン撮影の時も急だったし、もう心が追いつかない』
「俺への愛が強すぎて？」
『、っ！？』
心臓が止まりそうになった。この人正気か？突然愛情の有無を質問された人間の気持ちを考えたことがあるのか？
シラフの状態でそんな発言を出来ることが怖い
『…もうそういう事でいいや』
「はははっ、Aちゃん本当に面白い」
『からかわないでください！！』
私をいじる時の須貝さんは、少年のような笑顔で、だけどどこか大人の余裕がある表情をみせる。
そういう所が、本当にずるい。
「よし、帰ろうか」
『帰りましょうか』
・
駅では私が見えなくなるまで見届けてくれた。
1人になり、今日の事を思い返す。
須貝さんの言葉も、時折みせる男性らしい表情も、溢れるその優しさも、全部私の胸を締め付けるもので
その甘さにくらっとしそうになる
私を虜にする彼は卑怯者
そう心で呟く、春が顔出す午後10時
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小湊みどり(プロフ) - 黄色い恐竜さん» 確かに少ないかもしれませんね笑 がんばりましょう＾＾ (2020年5月2日 23時) (
レス) id: 689108e1cd (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - 小湊みどりさん» ひええほんとですか！嬉しいです…あまりいないsgiさんのお話さんの作者様ということで勝手に親近感を抱いていました…笑 がんばりましょう！ (2020年5月2日 21時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
小湊みどり(プロフ) - 黄色い恐竜さん» 初めまして、コメントありがとうございます！続きもどんどん書いていきたいと思います！あと実は私も黄色い恐竜さんの作品とても楽しみにしています…お互い頑張りましょう！ (2020年5月2日 20時) (レス) id: 689108e1cd (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - 初めまして。いつも可愛い二人を楽しみにしていました…！続きがあるとのことで、とっても楽しみにしています＾＾ (2020年5月2日 18時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
小湊みどり(プロフ) - キャラメルフラペチーノさん» ありがとうございます！最後の表現少しこだわりがあったので凄く嬉しいです…！これから他のメンバーとの絡みも増やしていきますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年4月24日 21時) (レス) id: 689108e1cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小湊みどり | 作成日時：2020年3月16日 13時
