背丈 ページ15
you side
・
自分のデスクに戻り、須貝さんにアップロードの方法を教えてもらう。
「とまあこんな感じよ。平気？」
『圧倒的わかりやすさです。ありがとうございます！』
いいってことよ〜といいながら、また私の頭にぽん、と手を置く。この人頭撫でるの大好きか？
しばらくその手は離れずにいて、思わず声をかける。
『…いつまで置いてるんですか？』
「いや、Aちゃんって意外と身長小さいなって思って」
『っ、座ってるからわかんないじゃないですか！座高で判断しないでくださいー！』
『いやいや、今日隣歩きながらも思ってたけど？じゃあ背比べするか？お？』
「それだけは嫌です」
別に私だって低いわけじゃないし、普通だし、須貝さんがでかいだけだし、153…は高いとは言えないかもしれないけど低いとも言えない…？
「ふはははっ、全部丸聞こえだけど」
1人心の中で呟いた思いは、なんと口から自然と零れてしまったらしく、須貝さんは今日イチの笑い声をかます。
『え、今喋ってました！？』
「うん、すごい聞こえた。153か〜おれと26センチ差だよ」
『うっわ恥ずかし…全部忘れてください今のこと』
「忘れませーん。じゃあ153センチの人は早く記事アップしてくださーい」
身長で呼ばれたが嘘偽りはないので反論もできず、私は自分の記事とライター紹介をアップロードする。
画面に表示され、ライターの実感を覚えた。
『伊沢さん、アップできました』
「お疲れ〜！じゃあ今日は帰ってもらってかまわないよ」
『ありがとうございます、お疲れ様でした！』
須貝さんをフル無視して伊沢さんとの会話を進める。帰る準備を始めたところ、次に口を開く人は予想通りで
「じゃあ一緒に帰って身長差を実感しようの会、開こうか」
『その名前嫌です！』
179センチの大男と一緒に帰ることになった。
・
やはり隣で歩くとその差に圧倒される。
『いや〜やっぱ私小さいんですかね…』
「いいと思うよ、女の子はそれくらいで」
『須貝さん、今日一日で私のいじり方マスターしてません？』
「もうAちゃんマスターだわ〜。てことでもっと距離を縮めましょう。はい」
目の前には携帯を差し出した須貝さん、そしてその画面にはLINEが表示されていた。
「これでいつでも話せるようになるね」
距離の縮まり方は、ブレーキをすることを知らないようだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 429人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「QuizKnock」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小湊みどり(プロフ) - 黄色い恐竜さん» 確かに少ないかもしれませんね笑 がんばりましょう＾＾ (2020年5月2日 23時) (
レス) id: 689108e1cd (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - 小湊みどりさん» ひええほんとですか！嬉しいです…あまりいないsgiさんのお話さんの作者様ということで勝手に親近感を抱いていました…笑 がんばりましょう！ (2020年5月2日 21時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
小湊みどり(プロフ) - 黄色い恐竜さん» 初めまして、コメントありがとうございます！続きもどんどん書いていきたいと思います！あと実は私も黄色い恐竜さんの作品とても楽しみにしています…お互い頑張りましょう！ (2020年5月2日 20時) (レス) id: 689108e1cd (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - 初めまして。いつも可愛い二人を楽しみにしていました…！続きがあるとのことで、とっても楽しみにしています＾＾ (2020年5月2日 18時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
小湊みどり(プロフ) - キャラメルフラペチーノさん» ありがとうございます！最後の表現少しこだわりがあったので凄く嬉しいです…！これから他のメンバーとの絡みも増やしていきますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年4月24日 21時) (レス) id: 689108e1cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小湊みどり | 作成日時：2020年3月16日 13時
