表情 ページ11
you side
・
「…で、ここを押すと表示されるから、そこからまた書き出すっていう感じで…」
『はい、』
基本的なところから教えてもらっている空間は、私も須貝さんもすごく真剣に取り組んだ。
こんなに集中したの久しぶりだ。
「まあ主な説明はこれくらいかなー。ごめんね俺ばっかり喋って。メモ追いついてる？聞き逃したところとかある？」
『ありがとうございます。すみません最後が少し複雑なのでもう一度お願いしてもいいですか…』
「最後ね、わかった！」
教えてくれる際も彼の優しさは爆発的で、誰にでもわかるような説明を丁寧にしてくれる。
いつも動画で見る雰囲気と全く違い、そこには[ナイスガイ]ではなく[博士課程]のレッテルが貼られた須貝さんがいた。
1度意識すると頭にこびりついてしまい、気がついたら彼の真剣な眼差しを見つめてしまっていた。
「って感じかな、おっけー？…ってAちゃん聞いてた？俺の顔見つめてもなんも起きないよ〜」
『…あっ、ごめんなさい大丈夫です！ご丁寧にありがとうございました！』
1度目の説明である程度は理解していたけど、念には念を入れての2度目だったため理解には困らなかった。
「ほんとに〜？まあAちゃんだから大丈夫だとは思うけど」
『須貝さんの顔が真剣で…なんかこう、見たことない表情だったので』
「俺もやる時はやるんでね！」
にんまり見せたその笑顔は、いつものナイスガイに戻っていた。
『どっちの須貝さんも素敵です』
「ほんと！？俺はAちゃんの笑ってる顔の方が好きだな〜！」
そう言いながら頭をくしゃっと撫でられた。
『ふふ、じゃあずっと笑顔でいますね』
「需要と供給をわかりきってるね〜。素晴らしい。じゃあとりあえず自己紹介文だけでも作ろっか」
『はい、そうします』
ライター紹介のところに作る文章を考えることにした。
みなさんのを参考にしながら作ろうと思い、ライター紹介を改めて開く。
うわ〜すげえと小並感炸裂の感想を心の中で破裂させ、私も自分の学歴を恥ずかしながらも書き、その下に簡単な文章を打ち込む。
『須貝さん、これで大丈夫ですかね？』
「ん、いいと思うよ！あとはアイコン決めなきゃだけど、どする？」
『アイコンかあ…んー…』
「じゃあ俺が責任持つから、今から撮りに行こう！」
自身のスマホを掲げながら見せる笑顔は、2人で外へ行くことを暗示していた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 429人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「QuizKnock」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小湊みどり(プロフ) - 黄色い恐竜さん» 確かに少ないかもしれませんね笑 がんばりましょう＾＾ (2020年5月2日 23時) (
レス) id: 689108e1cd (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - 小湊みどりさん» ひええほんとですか！嬉しいです…あまりいないsgiさんのお話さんの作者様ということで勝手に親近感を抱いていました…笑 がんばりましょう！ (2020年5月2日 21時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
小湊みどり(プロフ) - 黄色い恐竜さん» 初めまして、コメントありがとうございます！続きもどんどん書いていきたいと思います！あと実は私も黄色い恐竜さんの作品とても楽しみにしています…お互い頑張りましょう！ (2020年5月2日 20時) (レス) id: 689108e1cd (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - 初めまして。いつも可愛い二人を楽しみにしていました…！続きがあるとのことで、とっても楽しみにしています＾＾ (2020年5月2日 18時) (レス) id: f5683b3f6a (このIDを非表示/違反報告)
小湊みどり(プロフ) - キャラメルフラペチーノさん» ありがとうございます！最後の表現少しこだわりがあったので凄く嬉しいです…！これから他のメンバーとの絡みも増やしていきますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年4月24日 21時) (レス) id: 689108e1cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小湊みどり | 作成日時：2020年3月16日 13時
