僕の好きな人は、会社の先輩 (ページ9)

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先輩とお菓子ページ9

問side

ふぅ。凄く、緊張する。少し前に、勢いに任せて僕の作ったお菓子を食べてくれないかと話した。昨日にTwitterとかには載せてないけど、お菓子を作った。趣味というより、斎藤さんのために作ったんだけど。今日、会えるかな？

「おはよ、問」

「おはよう御座います、伊沢さん」

仕事部屋には伊沢さんしかいない。なんか珍しい光景というか、新鮮だな。

「すまんな、問。今日みんな忙しいらしくて。
　あと福良さんからの伝言で、今日の撮影は1時間遅れになるだって」

「わかりました」

やっぱり。でも、仕方ないか。伊沢さんにでも渡そうかな。

「それと、斎藤ならもう直ぐで来るぞ(ニヤッ」

「なっ！？///」

バレてた！？伊沢さんに。くそ。こうちゃんにはバレても仕方ないとは思ってたけど、なんで伊沢さんも知ってるんだよ。

「そのお菓子は、アイツのために取っときな。甘い物は斎藤の好物だしな」
(それに、問が作ったのを俺が食べたら怒られるよ)

「知ってたんですね」

「ん？それは、どっちのことかな？」

「どっちもですよ。本当、伊沢さんには敵いませんね」

「あははっ！
　これでも、お前らの先輩でありCEOだからな。きちんと、QuizKnock(この)メンバーのことはわかってるつもりだよ」

凄いな。こんな人だから、僕達は慕いここまで着いてきたんだけど。

「おはようございます〜」

「お、おはようございます！」

「はよ〜」

斎藤さん！

「伊沢さん、急に呼び出してなんなんですか！？私、超走ってきたんですけど！」

「あぁ。実はさ、この前の資料が何処にあるかわかんなくて」

「はい！？この前、きちんと提出しましたよね？」

「おう。だから探したらここにあったわ笑」

「ちょっ、それなら私の来た意味ですよね？」

「ごめんごめん。撮影部屋使って休憩してきていいから。あ、問もいいぞ」

「え？あ、いいんですか？」

お二人の掛け合いのタイミングが絶妙で、つい空気になってた。というか、斎藤さんと2人で！？

「全く。でも、そうさせて貰いますね。急いで来たせいで、疲れましたので」

「でも1時間だけだぞ」

「1時間も貰えるだけ充分ですよ。
　それじゃ、行こっか。飲み物取ってくるけど、何がいい？」

「えっと、、、」

本当に斎藤さんと2人きりになるのか？多分、伊沢さんの計らいだろうけど、、、無理だ。心臓の拍動が、とても大きく聞こえてくる。初めてではないのに、急に緊張してきた。