僕の好きな人は、会社の先輩 (ページ7)

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先輩の好みページ7

問side

「言ちゃん、斎藤さんって彼氏いるのかな？」

「何、いきなり。というか、まだそんな事いってるの？本人に聞けば良いいでしょ」

「そんなの出来ないよっ！
　ただの職場の後輩なんだよ、僕は。いきなり恋人いるかどうか聞くなんて、失礼な奴になるでしょ」

「だって、最近ずっとその話しかしてないよ。
　自分で自覚ある？」

「、、、なくはない」

だって、今までの元彼とか聞いたら先輩の好きなタイプがわかるかもしれないだろう。年下だし、美人で可愛い先輩に釣り合う存在になるためには必要だから。

「そうだ。こうちゃんに聞いてみたら？確か、お二人は同い年で同期じゃなかった？」

「！
　それだ！！こうちゃんに聞けばいいんだ！」

名案だよ！斎藤さんとこうちゃんは仲良いから、きっと知ってるはず。別に、羨ましいなんて思ってないけど。嫌。ここは素直になるべきなのか？もう、あの人が関わると余裕が無くなってしまう。

「え、俺呼んだ？」

ベストタイミングです！こうちゃんから来てくれるなんて。

「こうちゃん！」

「わっ！？へ、何？」

「あ、あの、、、その斎藤さんの」

「斎藤？」

あぁ！僕の意気地なし。聞くだけなんだから、頑張れよ。

「斎藤さんの今までの彼氏、どういう人がいましたか？」

「言ちゃん！？」

「いつまでも言わない問ちゃんが悪い」

「あ〜。そんなことか」

僕がお兄ちゃんなのに。生意気な。
あと、こうちゃんもそんなことかじゃないんですけど。こちらから言わせれば、とても重要な案件なんですけど。

「なんかごめんけど、俺知らないよ」

「えっ！？」

「いや、そんな驚かれても。あいつとは確かに付き合いは長いけど、恋人が居たことなんて聞いたことないし。そもそも、大学時代はQuizKnockと学業のために告白を断ってたから」
(最近は違うみたいだけど。バレてないと思ってるだろうけど、俺や伊沢さん、福良さんからしたら両片想いなのバレバレだけどな)

嘘。もしかして、いや。そんな。あの斎藤さんだぞ？絶対モテるだろうし、誰かと付き合ったことはあるでしょ？

「問ちゃんって、斎藤さんが絡むと人格変わるね」

「言ちゃん〜？」

「ごめんって」

確かにそうかも知れない。でもそれは、こんなにもあの人の事を本気で好きだから。ただ、それだけの理由なんだよな。

「じゃあ、好みとかあります？」