先輩から見た僕 ページ6
Aside
私には、最近仲の良い会社の後輩がいる。後輩といえど、まだ彼は学生でありバイトの子。偶々、私と隣の席になった。名前は東問くん。伊沢さんが、弟君の言君と一緒にアルバイトの面接に来た時にこの2人には絶対入って貰いたいと言っていたから覚えてる。私も気になって、2人のことを調べた。そしたら、2人とも高校生クイズの優勝者経験者だと知った。
ただそれだけ。仕事仲間としか、見てなかったんだけどな。
「おはようございます、斎藤さん」
「おはよう、問君」
問君は、目が合えば会釈はしてくれるし、挨拶は欠かさない。そしてお話が面白くて、優しい。笑顔が可愛いらしい子だと思った。気がつけば、ついこの子に構ってしまう自分がいる。
「斎藤さん」
「何、問君?」
彼が私の名前を呼ぶたびに、なんだか頼られるのが嬉しくて。心地良くて。
最初は弟のような存在だった。努力家で、無茶をし過ぎてないか気になって。渡辺に指摘される程だった。でも、今ならわかる。私は、きっと問君のことを、、、
「なんだか、最近楽しそうだね」
「いきなりどうしたんですか?福良さんが私にそんな事言うなんて、珍しいですね」
「えぇ〜、そうかな。でも前よりかは、よく笑うようになったし、生き生きしてる」
「私、そんなに無気力な人でしたか?笑」
「よりだよ、より笑
斎藤はさ、僕らにとってはこうちゃんと同じく末っ子枠だったから。なんだか成長したなって」
「もう。皆さんはこうちゃんだけに兄貴ズラして下さいよ。私、これでも長女ですけど?」
「それはこうちゃんも同じでしょ?
僕らにとって、初期メンバーの中で1番年下だった2人の事を可愛いく思うのは当たり前なんだから。昔は2人とも可愛げがあったのにね〜」
「あ〜、何言ってるか聞こえませんね〜。それじゃあ、私は次の提供用のYouTubeの企画会議の資料まとめてきます〜」
「あ、逃げるなよ!全く、、、でも、
幸せそうだね」
えぇ。幸せですよ。恋なんてした事が無かったから。年下の子なんかって、思ったけど。でも、彼だからかな。問君の事、もっと知りたい。私の事、もっと知って欲しい。
好きだよ。どうしようもなく。私の事、見てて。問君の近くの女の子よりも綺麗で良い女になるから。負けないから。
「問君!」
あと少しだけ。あと少し、私に自信が着いたら、、、
「どうしました、斎藤さん?」
君に好きだと、伝えたい。
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神影(プロフ) - 山本さん・・・ぐすっしくしくしく (3月27日 1時) (レス) @page21 id: 690f341ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鳩原色 | 作成日時:2023年4月6日 23時