検索窓
今日:1 hit、昨日:12 hit、合計:25,508 hit

先輩から見た僕 ページ6

Aside

私には、最近仲の良い会社の後輩がいる。後輩といえど、まだ彼は学生でありバイトの子。偶々、私と隣の席になった。名前は東問くん。伊沢さんが、弟君の言君と一緒にアルバイトの面接に来た時にこの2人には絶対入って貰いたいと言っていたから覚えてる。私も気になって、2人のことを調べた。そしたら、2人とも高校生クイズの優勝者経験者だと知った。
ただそれだけ。仕事仲間としか、見てなかったんだけどな。



「おはようございます、斎藤さん」

「おはよう、問君」



問君は、目が合えば会釈はしてくれるし、挨拶は欠かさない。そしてお話が面白くて、優しい。笑顔が可愛いらしい子だと思った。気がつけば、ついこの子に構ってしまう自分がいる。



「斎藤さん」

「何、問君?」



彼が私の名前を呼ぶたびに、なんだか頼られるのが嬉しくて。心地良くて。
最初は弟のような存在だった。努力家で、無茶をし過ぎてないか気になって。渡辺に指摘される程だった。でも、今ならわかる。私は、きっと問君のことを、、、


「なんだか、最近楽しそうだね」

「いきなりどうしたんですか?福良さんが私にそんな事言うなんて、珍しいですね」

「えぇ〜、そうかな。でも前よりかは、よく笑うようになったし、生き生きしてる」

「私、そんなに無気力な人でしたか?笑」

「よりだよ、より笑
 斎藤はさ、僕らにとってはこうちゃんと同じく末っ子枠だったから。なんだか成長したなって」

「もう。皆さんはこうちゃんだけに兄貴ズラして下さいよ。私、これでも長女ですけど?」

「それはこうちゃんも同じでしょ?
 僕らにとって、初期メンバーの中で1番年下だった2人の事を可愛いく思うのは当たり前なんだから。昔は2人とも可愛げがあったのにね〜」

「あ〜、何言ってるか聞こえませんね〜。それじゃあ、私は次の提供用のYouTubeの企画会議の資料まとめてきます〜」

「あ、逃げるなよ!全く、、、でも、






 幸せそうだね」


えぇ。幸せですよ。恋なんてした事が無かったから。年下の子なんかって、思ったけど。でも、彼だからかな。問君の事、もっと知りたい。私の事、もっと知って欲しい。
好きだよ。どうしようもなく。私の事、見てて。問君の近くの女の子よりも綺麗で良い女になるから。負けないから。


「問君!」


あと少しだけ。あと少し、私に自信が着いたら、、、


「どうしました、斎藤さん?」


君に好きだと、伝えたい。

先輩の好み→←続



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
94人がお気に入り
設定タグ:quizknock , 東問
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

神影(プロフ) - 山本さん・・・ぐすっしくしくしく (3月27日 1時) (レス) @page21 id: 690f341ea7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鳩原色 | 作成日時:2023年4月6日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。