続 ページ5
それは、僕のセリフだ。
後輩だからって、希望通りのものを食べさせてもらって、奢って貰った。それに、好きな人と食事が出来た。
「いえ、こちらこそご馳走になりました。ありがとうございます」
「いーの。私は、問君と食べたかっただけだから。けど、流石大学生だね。ペロリと食べちゃって、、、私お腹パンパンだよ〜」
また太っちゃうと言葉を溢す斎藤さん。
いやいや。セクハラぽいけど、何処からどう見ても斎藤さんはスタイルが良いと思うし、充分痩せてると思う。スーツの上からでもわかるほど、そのスタイルの良さは見え見えだよ。彼氏でもないのに、妬けてしまう。
「あ、そう言えば、、、コンビニに新スイーツ発売されるんだった!すっかり、忘れてた。ごめん問君。コンビニまで、付き合って貰える?」
甘い物、やっぱり好きなのかな?
「全然構いませんよ。
それよりも、斎藤さん。よくコンビニスイーツ食べてますよね」
「え?
あはは。そんなに食べてた、私?笑」
しまった。失礼な事を言ってしまったかな、、、?
「甘い物が好きでね。つい、自分の活力として食べちゃうのよ。でも、そんなに人から見られてたなんて。ちょっとだけ、恥ずかしいや」
「や、あの、、僕は、お菓子作りが趣味なので。だから、気になってしまってて」
あぁ。僕のバカ。これで、斎藤さんのことをいつも見ているのがバレたら。絶対気持ち悪がれる。
「そうなんだ〜。問君のお菓子、毎回美味しそうだもん。
Twitter見てたら、飯テロされるてるよ笑」
「み、見てるんですか?」
「うん、見てる。
問君って、すっごくマメだな〜って。
自撮りとかお菓子の写真とか。とても素敵だなっていつも感じてる」
「そ、そうなんですね//」
恥ずかしい。そんな、きちんと見られてたなんて。でも、これってチャンスでは?
「斎藤さん」
「どうした?」
「あの、これから僕が作ったお菓子、食べてくれませんか?1人では食べ切れない量ですし、甘い物が好きなら是非と思って」
迷惑、かな。
「え!いいの!?
嬉しい。ありがとう、問君」
「っ!//」
見た目と裏腹に、はしゃぐ彼女。これでもかと、とびきりの笑顔を向けてお礼を言われる。普段は、バリバリ仕事しててカッコよくて美人なのに。こういう時だけ。僕よりも年下のようにあどけなさが残る可愛らしい笑顔。
どちらの斎藤さんも好き。それよりも、そのギャップにドキドキしてしまう。
ほんと、今日も好きだな。
94人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神影(プロフ) - 山本さん・・・ぐすっしくしくしく (3月27日 1時) (レス) @page21 id: 690f341ea7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鳩原色 | 作成日時:2023年4月6日 23時