僕の好きな人は、会社の先輩 (ページ4)

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先輩とご飯ページ4

問side

「ふぅ。なんとか、終わった〜」

今日は大学に行かなくて良い日のため、朝から会社に篭って作問をしていた。明日締め切りのも終わって、そろそろお昼にしようかな。

「あ、問君。おつかれ」

「斎藤さん！
　お疲れ様です」

今日もばっちりとスーツを着ている僕の片思いの相手、斎藤Aさん。本日も、眩しいくらい綺麗だ。

「もしかして、今からお昼？」

「はい。時間帯も、良い頃合いなので」

「ならさ、一緒にランチ行かない？今日はちょっと時間の余裕があるんだ〜。でも、渡辺とか山森さん忙しそうだし。折角なら、問君とお近づきになるために行きたいなって。勿論、ここは先輩である私の奢りだよ」

「えっ、あ、、、その、是非。お願いします」

「やった！じゃあ、この書類だけ提出してくるから。何処に行きたいか、候補出しといて」

「わかりました」

斎藤さんは、同い年のこうちゃんや同じ頃からQuizKnockに参加している女性社員の山森さんと仲が良い。2人の代わりだってわかってるけど、こんなチャンスを逃してたまるか。

「お待たせ。それじゃ行こっか。ん〜、、、沢山働いて、お腹空いたな〜。どう？何処にするか決めれた？」

斎藤さんは話上手だし、聞き上手。僕は彼女と話す時、よく緊張してしまって会話を途切れさせてしまう。けれど、そんな僕に色々な話題を振ってくれて、時には先輩として相談に乗ってくれたりアドバイスをくれる。本当、良い所しかないな。

「実は、ガッツリ行きたいんですけど。それでも大丈夫ですか？」

「全然いいよ！私もガッツリ行きたいし。それに、問君はまだ学生だもの。遠慮なんかしないで」

彼女の優しさが嬉しいような、悲しいような。でも、偶にこうやって子供扱いされるのは嫌だな。もっと、大人の男として僕を意識して欲しいのに。

結局、僕の希望で会社近くで油そばをご馳走になった。味は勿論美味しいし、値段的も学生の僕にもお手頃だから。よく言ちゃんと食べに来るんだよな。
それにしても、マスク外した斎藤さんも綺麗だな。今のご時世はマスク美人なんて言葉を聞くけど、彼女にはそれは当てはまらない。マスクなんて、有っても無くても彼女は綺麗だから。

「美味しかったね。それに、久しぶりに問君とゆっくり話せて良かった！ありがとう」