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山本さんも、、、











斎藤さんの事が好きなのか。
よく分かる。だって、僕もあの人に恋してるから。そもそも、考えれば分かる事だった。他の女性社員の方々をさん付けで呼ぶのに、斎藤さんだけちゃん付けで呼ぶ。あと、彼女に優しいし、甘い。


(好きだな)


なんて、目線を見れば嫌ほど伝わってくる。僕よりも山本さんの方が、歳上だし、頼りになるし、気が効くし、カッコいいし、クイズも強いし。敵うとこなんて、一個も無いや。


「お、おい!問!!」

「え、何ですか?」

「どうして、泣いて、、、」

「あぁ」


そうか、僕泣いてるんだ。どうしよう。絶対に彼女だけは誰にも譲りたく無いのに。それなのに、山本さん相手だと譲ってしまいたい。僕と山本さんだったら、絶対に山本さんを選ぶから。そっちの方が苦しいから、嫌だ。


(しまった!問に早く告白するように焚き付けようと思ったけど、悪い方向に失敗した。これじゃ、完璧に斎藤のことを諦めようとしてる!!)


「も、、んくん?
 ど、どうしたの!?何があったの!?
 何で、泣いて、、、」

「斎藤さん。僕は、、、いや。
 やっぱりいいです。すみません。体調が悪いので、今日の食事はまた今度でいいですか?」

「え?問君?」

「では、失礼します」


これで、いいんだ。離れよう。離れれば、いつかはこの気持ちも薄れていくよね。だから、これ以上近くには居られない。


「ごめん、2人とも」


その場を後にする時、そう囁くこうちゃんの声が耳に届いた。2人って、誰のことを言ってるんだろう。けど、僕は尊敬する先輩と争うくらいなら穏便に済ませたい。それに、僕よりも山本さんの方が彼女を幸せにしてくれるから。



















「な、んで」
(漸く、伝えられるのに)

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神影(プロフ) - 山本さん・・・ぐすっしくしくしく (3月27日 1時) (レス) @page21 id: 690f341ea7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鳩原色 | 作成日時:2023年4月6日 23時

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