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Aside


「どうぞ、食べてみてください」


私の手の上には、問君が作ったお菓子が乗ってる。本当に食べていいのかな?好きな人からのお菓子、とっても勿体なく感じちゃう。


「それじゃ、食べるね。いただきます」


マフィンを齧る。すると、口の中いっぱいに甘さとブルーベリーの風味が広がる。お店とかのお菓子とは違った、手作り故の美味しさに酔いしれてしまう。本当に、お世辞抜きにしても美味しいや。


「美味しい!
 問君、本当にお菓子作り上手だね」

「そう言ってもらえて嬉しいです。でも、斎藤さんだって紅茶を淹れるセンスありますよね。この紅茶、マフィンにピッタリです」

「でしょ〜。これ、少し前に貰ったものでね。さっぱりとした後味がいいから選んでみたの」

「流石です笑」


私の方が問君のこと褒めたいのに。褒め返されちゃった。褒め上手なんだから。


「そうだ。斎藤さんって洋楽聴きます?」

「聴くよ。偶にだけど。私、結構洋楽を聴きながら英語の勉強したりするから」

「そうなんですか」
(初めて知った。それに、今も英語の勉強してるのかな?
 努力家なんだな)

「どうして?」

「実は、僕も大学の友人とおすすめの洋楽を紹介し合おうとなってまして。折角なら、斎藤さんのおすすめも聞きたくて」


折角、か。欲を言えば、私だから聞きたいと思って欲しいのにな。


「ん〜、そうだな。〇〇とか、〇〇とかかな」


少しでも、意識して欲しくてlove songを勧めてみる。そうだな。雰囲気としては、このマフィンみたいに甘酸っぱい王道な曲。


「へ〜。聞いたことはありますけど、実際に曲は聴いたことないですね」
(これって、ラブソングだよね?斎藤さんも、こういうの聴くんだ)

「そうなの?じゃ、聴いてみる?
 私のスマホの音楽アプリに入ってるから」

「いいんですか?なら、今イヤホンあるんで一緒に聴きましょうよ」
(ちょっと攻めすぎかな?でも、いつまでも年下のただの後輩では居たくない)

「へっ!?//」


い、イヤホン?それって、一つのイヤホンを2人で使うんだよね!?流石に、距離も近いし。何より、私の心臓がもたないよ///
問君は、何考えてるの?


「いきなりですよね。でも、、、僕は」


やばい。問君の真っ直ぐな瞳から、目が離せない。あぁ。よく見れば見るほど、顔は整ってるし、言君と違う所なんて沢山あるんだな。

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神影(プロフ) - 山本さん・・・ぐすっしくしくしく (3月27日 1時) (レス) @page21 id: 690f341ea7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鳩原色 | 作成日時:2023年4月6日 23時

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