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中に戻ると、俺達の話を聞いていたらしいこうちゃんと山上が不安の表情を浮かべていた。
｢あれが、山本さんの彼氏なの…？｣
｢……もう外に出さないって…｣
こうちゃんは山本のことを思い、涙目になっていた。
｢……山本のことは伊沢に任せてるから。心配しないで。｣
落ち着かせるように優しくそう言うと、俺は伊沢に電話をかけた。
『はい、もしもし。』
｢伊沢、今日は1歩も外に出ないで。｣
『え、え？なにかあったの？』
状況を読み込めていない伊沢。
｢慎也がオフィスに来た。山本を探してるって。
伊沢の家にいるって気づいて帰っていったけど…。｣
『オフィスに！？』
何を考えてるのか、暫く黙り込む伊沢。
『……ふくらさん、あいつに、今日の14時にオフィスから1番近いカフェに来るように伝えて。』
覚悟を決めた様子の伊沢。
『あいつと話をしてみるよ。明日まで待てない。ふくらさんは今日これから外出なきゃいけないんだったよね？俺1人で大丈夫だから。そっちに集中して。』
｢伊沢…。わかった、気をつけてね。｣
『うん、よろしく。』
電話を切り、LINEを開く。
『14時に○○のカフェに来て。伊沢が話あるって。』
送信すると、すぐに返事が来た。
『了解です。』
俺は、何も無いことを、ただ祈るしか無かった。
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榎宮(kamiya)(プロフ) - taiyakiさん» ありがとうございます！！長くなると思いますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです(*´∀｀*) (2021年2月28日 17時) (
レス) id: fde5522bfa (このIDを非表示/違反報告)
taiyaki(プロフ) - izym好きなので、長編小説とても嬉しいです〜！！次回の更新もし楽しみにております (2021年2月28日 17時) (レス) id: 12caf42540 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：榎宮(Kamiya) | 作成日時：2021年2月28日 15時
