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ドアを開けると、少し驚いた様子の慎也が目に入る。
｢……福良さん。ご無沙汰してます。｣
｢久しぶりだね、慎也。どうしてここにいるの？｣
｢祥彰が昨日帰ってこなくて。今日出勤してますか？｣
隙を見て中に入ろうとしてるのが俺にはわかった。
｢山本は今日来てないよ。だから、そんな今にも山本を連れ帰ろうとするような怖い目やめて。｣
慎也は唇を噛んだ。
｢……やっぱり、福良さんには嘘なんて通じませんね。
なんかもう、全部知ってそうだなぁ。｣
｢……うん、全部知ってる。｣
俺がそう言うと、慎也は何かを諦めた様子で、ストレートに聞いてきた。
｢祥彰は今どこ？｣
｢言うわけないでしょ。山本を見つけてどうするの？｣
｢どうって、そりゃもちろん、もう二度と外になんか出しませんよ。｣
｢…は？何言って…｣
｢どうせ、伊沢拓司の家でしょ？
……あいつは、俺から何もかもを奪うんだな…。｣
意味深なセリフを残して立ち去る慎也。
｢慎也！！ちょっと待ってよ！！｣
慌てて追いかけようとするも、河村が俺を止める。
｢……福良、1回落ち着いて。どうせあいつに伊沢の家なんか分からない。今追いかけて福良に何かあったらどうするの。｣
｢それは…｣
｢まずは伊沢に電話じゃない？絶対外に出るなって。｣
｢そう…だね。ごめん。｣
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榎宮(kamiya)(プロフ) - taiyakiさん» ありがとうございます！！長くなると思いますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです(*´∀｀*) (2021年2月28日 17時) (
レス) id: fde5522bfa (このIDを非表示/違反報告)
taiyaki(プロフ) - izym好きなので、長編小説とても嬉しいです〜！！次回の更新もし楽しみにております (2021年2月28日 17時) (レス) id: 12caf42540 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：榎宮(Kamiya) | 作成日時：2021年2月28日 15時
