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「あのままだとナイスガイに取られるかもね」
「河村さんに言われると、そんな気がしてきちゃうからやめてください！」
「だってねぇ(笑)」
「はぁ、、、これでも悩んでるんすよ」
なるほど、こうちゃんは悩んでると。
通りで最近のお菓子攻撃が、連戦連敗するわけだ。
これはお菓子渡すついでにサラッと“悩みあるなら相談乗るよ！”的な一言を付けるか。
2人には申し訳ないと思いながらも、次のお菓子渡す日に備えて、作戦を練る。
「じゃあ…Aはどう思う？」
「「は！？」」
いきなり河村さんに名前を呼ばれて、驚く。
それはこうちゃんも同じだったみたい。
「な、なんのことでしょ？」
「いや窓に反射して、ずっとそこにいるなぁって思ってたんだよね」
「まじ！？」
河村さんは、ほらと言うようにこうちゃんの後ろの窓を指さす。
そして、本題にしっかり戻すんだ。
「で、Aはどう思うの？こうちゃんの、カッコ良く見られたいって悩み」
「そ…そうですね……」
ちらりと、張本人の顔を伺う。
心の内は読み取れそうにない。
「私は、どっちでもいいんじゃないかなと」
「その心は？」
「可愛い人にはお菓子を上げたくなります。でも別にそれはcuteという意味だけではなく、なんというか、癒しとか安心感とか総称して“可愛い”なんです」
その場に流れる沈黙。
あれ？
私、なんか方向性違う？
「つ、つまり！纏うオーラがヒーリングすぎるだけで、かっこいいと思われてないわけではないと思います！」
「はははッ、やっぱりAは面白いね」
「河村さんからかってます？」
「どうだろうね？さて、こうちゃんAはこう言ってる事だし、いいアドバイスになったんじゃない？」
「……はい、まぁ」
“明日からが楽しみだ”なんて呟きながら、河村さんは会議室に入っていった。
別に何ってわけじゃないけど、こうちゃんと2人廊下は少し気まずい。
「これ、あげる」
立ち去るタイミングを見失って、どうしようか考えていると、自分より少し上から声が降ってきた。
同時に差し出された手のひらの上には、オレンジの飴。
「いいの？ありがとう」
「ん。…………可愛い子にはお菓子あげるんでしょ？」
「そうだよ？」
「そういうこと」
「ん？」
「じゃ、帰りでしょ？また明日」
どういう意味？って聞く前に、こうちゃんは撮影部屋の方に歩いていってしまった。
私の中に、小さな謎を残して。
三つ子の魂三十路で知る。[sgi]→←可愛い子には菓子をあげよ。[ko]
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りりぃ(プロフ) - シラユキ。さん» コメントありがとうございます！全て面白いなんて言っていただけて、嬉しい限りです⋆*リクエスト了解致しました。シラユキさんもご自愛ください𓂃◌𓈒𓐍 (9月24日 9時) (
レス) id: 25bf53f7a7 (このIDを非表示/違反報告)
りりぃ(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます！リクエスト了解致しました⋆*ご期待に添えるよう頑張ります！ (9月24日 9時) (レス) id: 25bf53f7a7 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。 - お話全てが面白い短編集を見つけてしまった…リクエストいいですか…mnちゃんのお話を頼みたいです…！できればでいいのでお体に気を付けて頑張ってください！ (9月18日 15時) (レス) @page36 id: fd9c934f53 (このIDを非表示/違反報告)
ばたこ(プロフ) - いつも応援してます！リクエストなのですが、東言さんのお話みたいです、！更新ゆっくりで大丈夫です！！ (9月18日 11時) (レス) id: 2432bd82c3 (このIDを非表示/違反報告)
りりぃ(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます！ものすごく嬉しいお言葉ばかりでニコニコが止まりませんでした*°今は少し忙しくまばらな更新になってしまいますが、是非お待ちいただけると幸いです！ありがとうございます！ (2023年3月31日 1時) (レス) id: 25bf53f7a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりぃ | 作成日時：2022年9月24日 16時
