クンツァイトの慈愛【QK】 (ページ12)

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愛　　楽ページ12

kwkm sgde.

企業案件動画で、と説明をし納得はしてもらったが
こ「あのお洒落な靴はプレゼントだったんですね！羨ましい！」
とこうちゃんに揶揄われて自分の甘さに落胆する。
浮かれてしまっていたな、と少し反省するが彼女からもらったものを身につけるのは自慢できている気がして毎日ワクワクしていたのは違いない。
福「Aさんには動画出演やめたって言わなかったの？」
川「もし言って卒業出来てなかったらダサいし、そもそも彼女は個ではなくQuizKnockという組織が好きだと思うのでいう必要もないかなって」
須「それはちょっと冷たいんじゃないのー？」
河「山森さんとは違った女性視点からの意見も必要だと思いますけどね」

伊「かわかみ～、好きな子に嫌われちゃうぞ～」
ニヤニヤと顎に手を添えてこちらを見つめ伊沢さんから放たれた言葉にまた口論が始まりそうだった。

こ「川上さん！Aさんのこと好きなんですか？」
須「おい！お兄ちゃんはお前なんて認めないぞ！」
山「須貝お兄ちゃん！Aさんの意見はガン無視ですか？」
福「これは嵐の予感」
河「ですねぇ」

伊沢さんはゲラゲラと笑い、こうちゃんは興奮して俺に指をさしながら問い詰める。須貝さんは謎の兄妹愛を語り合い冷静に山本が突っ込みを入れ、それを眺めていた福良さんと河村さんが感傷に浸っていた。
他のライターはオフィスの同じスペースにいたがいつものことか、と気にする素振りすら見せない。
そんな日常が流れるこの空間を出来れば誰も傷つけずに永遠に壊したくない。無理なのは分かってる。少しばかりの希望。そんな未来を願って、この口論がおさまるのを否定も肯定もせずに待つのだった。