song for ... (ページ5)

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仕事が終わったことを告げるメッセージが届いてからぴったり30分後、玄関の鍵が開く音がして駿貴さんが帰ってきた。

『おかえりなさい、冷蔵庫にあるもので簡単にご飯作ったんですけど…駿貴さんも食べます？』

「ありがとう、俺のも作ってくれたん？
そんなの頂くに決まってるわ」

大きな手で頭を撫でられる。
あぁ、この手が好きだ。

「身体は大丈夫？」

手を洗ってからキッチンに入ってきた駿貴さんが、私を後ろから抱きしめて尋ねる。

『身体も二日酔いも、今日1日ゆっくりさせてもらったので全然大丈夫です』

「そっか、よかった
今日は優しくする」

『き、今日もするんですか…』

真っ赤になった私の顔を見て、駿貴さんは楽しそうにニヤっと笑って「さぁどうかな～？」と言った。

「ほら、一緒に食べよ？」

ケロッとした顔でお皿をテーブルへ運んでいく駿貴さん。
私はいつも彼の手のひらの上で転がされている。

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