お揃いをもらうまで

美味しいものとイケメン ページ18

ついに、ついに！！

「お帰りなさい川上さん！」


お土産を持って帰ってきてくれました！


「はい、これ頼まれたやつ」

「通りもんですね！？」

奪うように袋をもらい、紙袋を丁寧に開けていく


「おぉ…！」


これがすごい美味しいと噂の銘菓！


「川上さんはもうこれ食べちゃいました？」

「いや、まだだけど」

「じゃあ一緒に食べましょ！」


こんなこともあろうかと、
これも美味しいと噂の紅茶を買ってきております！


「こうちゃんお湯沸かしてー」

「なんでいっつもパシるんですか」

「この間の課題助けてあげたのだーれだ」

「はいはい、やりますよ、もう」


こうちゃんはほんとにいい子に育ってくれました


川上さんの正面に座ってじっと顔を見つめる
久しぶりに見てもやっぱりかっこいいなこの人は
てかちょっと痩せた？というよりは疲れてる？まぁライブ行ったから疲れるのも当然か


「顔見すぎ」

「いいじゃないですか、3日ぶりなんですもん」


ケトルからお湯が沸く音がして、急いでキッチンに向かう


「んー、いい匂い」

人気なだけあって、匂いだけでスッと心が落ち着くような気がする


「はい、どうぞ」

「ども」


テーブルを挟んで2人きり(ていうことにしとく)
目の前には美味しいお菓子と紅茶にイケメン
天国と言っても過言ではないこの空間


「ニヤニヤしすぎ。食べづらい」

「すんません」


そして部屋の端で回しているカメラを再確認
サブに上げてもいいように、私はきちんと行動を制御できるんです

まぁ、暴走しても私の観賞用になるだけだからいいんだけど


それにしても、こんな無言でいいのかな

一応確認の為に視線を福良さんに移すと、親指立てられたからOKなのだろう


まぁ、たまにはこんなサブもどうですか的な？
私が言うのもなんだけど

もぐもぐ川上さん大人気だしね
みなさんで共有しましょうよ


「はぁ、美味しかったですね」

「もっとお土産買えばよかったかな」

「十分ですよ、ありがとうございました」


みんなで食べる分もきちんと買ってきてるみたいだし、
なんだかんだクイズノックが大好きな川上さんが大好きなんです




「ごちそうさまでした。さ、一緒に片付けるよこうちゃん」

「絶対やだ。これだけはやらない」


サブカメラをまわしてることを知らないこうちゃん
株を上げるなら今だぞと視線を送っても、さすがに腰を上げてくれませんでした

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