2 ページ16
こうちゃんが執務室を出て僅か5分くらい。
福良「川上ー、ちょっといい?」
そう言って、俺のデスクに福良さんが近づいて来た。
その時
ピロンッ
唐突に鳴った、L○NEの通知音。
途端に身体がビクついてしまった。
ただ、1つ気になることが。
通知音が鳴った時、俺だけでなく、福良さんの身体もビクついていたような気がした。
恐る恐るスマホを開くと、俺の方にはL○NEの通知はきていなかった。
ホッと胸を撫で下ろすと、福良さんの方に視線を向けた。
自分のスマホを確認した福良さんは、手が震えていた。
俺と、同じ臭いがする。
俺は、意を決して福良さんに聞いてみることにした。
川上「福良さん」
俺が名前を呼ぶと、福良さんはいつものような笑顔を作って「何?」と顔を俺に向けた。
川上「違ったらすみません……もしかして、誰かからいじめられてませんか?」
俺の質問に、福良さんは目を見開いた。
福良「どうして、分かったの……?」
川上「実は……俺もいじめられてるんです」
それから、お互いに内容やきっかけ、そして死にたいと思ってることまで話した。
福良「本当に、もう毎日死にたくて。でも死ねなくて。どうしたら良いのか分かんないよ……」
川上「俺も毎日辛くて、もう死んだ方がマシだって思えてきて……どうしたら良いんですかね……?」
本当に死にたい。耐えられない。
初めてそんな本音を誰かに話した。
福良さんも俺と同じくらい、悩んでたらしく
福良「ねぇ……提案なんだけどさ」
川上「なんですか?」
何となく、内容は分かるような気がする。
福良「一緒に、やらない?」
何を、なんて聞かなくても分かる。
川上「良いですね。やりましょう。どうやってやりますか?」
福良「あ、煉炭とかは?2人で一緒にやりやすいでしょ?首吊りでも良いんだけど、それだと太めのロープを2本用意しないといけないし、それに場所も2つ必要になるでしょ?」
確かに……。
練炭の方がマシかもしれない。
福良「お風呂場とかでも出来るし、2人でも全然余裕でしょ?」
川上「良いですね。そうしましょう」
福良「材料とかは俺の方で用意しとくから、俺の家に来てくれる?」
川上「はい。分かりました。いつにしますか?」
なるべく早い方が良いんだけど……。
福良「なるべく早い方が良いよね?……じゃあ、3日後で」
川上「分かりました」
俺たちは計画を密かに立てた。
248人がお気に入り
「YouTuber」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琉智亜(プロフ) - 凛花さん» ありがとうございます! (2020年2月21日 19時) (レス) id: e44aaae991 (このIDを非表示/違反報告)
琉智亜(プロフ) - 凛花さん» ありがとうございます! (2020年2月21日 19時) (レス) id: e44aaae991 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - 琉智亜さん» 了解です!承りました(*^^*) (2020年2月21日 19時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
琉智亜(プロフ) - 凛花さん» じゃあそれでお願いします! (2020年2月21日 19時) (レス) id: e44aaae991 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - 琉智亜さん» 全然大丈夫ですよ! (2020年2月21日 19時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凛花 | 作成日時:2020年2月4日 19時