体調が不良気味のようです【QK】-5- (ページ10)

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川上｢ん……｣

目が覚めると

渡辺｢川上さん！｣

こうちゃんの顔がドアップで目の前にあった。

状況が飲み込めないでいると

ガチャッ

伊沢｢川上、起きたか｣

川上｢え、はい｣

何で起きただけなのにこんなに心配そうに言われるんだろ……？

渡辺｢何で、あんなことしたんですか……！｣

あんなこと……？

川上｢何のこと？｣

渡辺｢薬ですよ！覚えてないんですか？｣

薬って、睡眠薬のこと？

川上｢いや、覚えてるけど……。それがどうかしたん？｣

渡辺｢昨日、俺が荷物を取りにオフィスに戻ったら、川上さん泡を吹いて倒れてたんですよ？｣

え？

今まで、そんなことなかったのに。

渡辺｢川上さんのデスクに、薬の入った入れ物があったから、ODだと思って、俺、頑張って袋に吐かせたんですよ！川上さんが死んじゃうと思って……！｣

川上｢それは、大袈裟やと思うけど……｣

俺、そんなに大量に飲んだっけ？

そんなつもりなかってんけどな。

ただ、眠らないとずっといじめを思い出しちゃうから。

早く眠ってしまいたかっただけやのにな。

伊沢｢川上。何があった？｣

川上｢何があったって……ただ、ちょっと1回に飲む量を間違っちゃっただけですよ｣

伊沢｢違う。そういうことじゃなくて、そもそも何で、睡眠薬を飲んでんの？飲むことになったきっかけを聞いてんの｣

伊沢さんは、勘も鋭ければ、こういう時にズバズバ聞いてくる。

普通の人やったら嫌なんやけど、何でか伊沢さんは嫌じゃないんよね。

何故か、今までのいじめのことが俺の口から出てきていた。

1度話し始めたらもう止められなくて

俺は、全てのことを話した。