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足裏の感覚で、舗装されていない道を歩かされていることは分かる。
山っぽく感じるのは、俺の気の所為かな。
少し歩くと、川っぽい音が聞こえてきた。
え、まじで山じゃね?
目隠しで軽く登山させられてる?
河村「カメラをセットするから、ここでストップして」
こんなところで?
福良「じゃあ、撮影再開するよ」
伊沢「はい」
福良「では、今回の会場に着きました!3人とも目を開けてください!」
セッティングが全て完了したらしく
福良さんの声に合わせて、3人でアイマスクを取った。
福良「今回の会場は、吊り橋です!」
山本「吊り橋……?」
うわ……。まじかよ。
吊り橋って……そう来るか?
福良「伊沢さんと言えば、高所恐怖症ですよね?なので、今回は吊り橋です」
伊沢「いや、絶対そんなに印象強くないよ!」
福良「ルールを説明します。先ず、問題文を読み上げます。分かった方は吊り橋を渡って頂きます。そして、あちらにあるボタンを押して頂いて、初めて解答権が発生します。」
まじか……。
これを渡るの?
福良「先に3問先取した方の勝利です。誤答したら、その問題は答えられなくなります」
いつも通りに見えるようにしてるけど、正直に言うよ?
正直に言うと、まじで怖い。
本気で1回渡れるかも微妙なくらい。
福良「第1問、問題」
福良さんの声に、全神経をクイズに集中させる。
怖さも全部忘れて。
俺は割とすぐに分かって、吊り橋へと向かう。
でも、吊り橋に差しかかろうとした時
一気に恐怖が強くなっていった。
足が竦んで動かない。
でも、これを渡らないと、そもそもボタンを押すことが出来ない。
意を決して足を1歩踏み出した。
ギシッ……
やば……!これ、まじで落ちないの?
怖すぎるだろ!
山本「あれ?伊沢さん、渡らないんですか〜?」
渡れない俺を見て、煽ってくる山本。
俺、そういうことされると燃えちゃうタイプなんだよね。
山本の煽りに乗せられるまま、数歩進んだ。
でも、吊り橋の中間地点までくると、それの揺れは序盤よりも大きくて
流石に、もう無理だわ……。
怖すぎて、気が可笑しくなりそう。
俺がそうこうしている間に、山本が渡りきり
ピンポーン!
正解していた。
渡辺「うわ〜、あともうちょっとだったのに……」
山本「伊沢さんは……大分後ろですね」
河村「伊沢〜!早くこっちに来て!クイズ読めないよ〜!」
3人は鬼か?
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琉智亜(プロフ) - 凛花さん» ありがとうございます! (2020年2月21日 19時) (レス) id: e44aaae991 (このIDを非表示/違反報告)
琉智亜(プロフ) - 凛花さん» ありがとうございます! (2020年2月21日 19時) (レス) id: e44aaae991 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - 琉智亜さん» 了解です!承りました(*^^*) (2020年2月21日 19時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
琉智亜(プロフ) - 凛花さん» じゃあそれでお願いします! (2020年2月21日 19時) (レス) id: e44aaae991 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - 琉智亜さん» 全然大丈夫ですよ! (2020年2月21日 19時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛花 | 作成日時:2020年2月4日 19時