104.天使(仮)爆誕。 ページ9
tty side
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「なにぃ!?」
ガタガタっと音を立てて立ち上がるとメンバーに怪訝な顔をされた。…リーダーをそんな目で見るんじゃないよ!(理不尽)
虫「はぁ…で、どした」
「興味なさげに聞くなよ!」
虫「じゃあ聞かん」
「聞けよ!!!」
ガスト時代を思い出す息の合った掛け合いにりょうがニヤついてるのを見てから、Aのツイートをタップして開く。
“だ!!”という意味不明なツイートには、どう見ても岡崎公園に置いてある俺のパネルの画像がくっついている。
「また俺の目を盗んで帰って来やがったなこいつ…!」
虫「?…あぁAね」
り「連絡来たよね?」
と「来た」
「おいちょっ…仲間外れかや!」
り「いや、今日コラボ撮影なんだからいるでしょ(笑)」
「……え?今日だっけ」
まじ?という表情をしてたのかとしみつに“ボケるのも大概にしろ”と言われた。これは俺が悪い。
“…とりあえず、気になるならいつ来るか聞く?”とりょうが答え、俺の返事を待たずにすぐに電話をとった。
二三言葉を交わすと“昼過ぎにこっちくる”…らしい。
スマートすぎん?という言葉しか浮かんでこない りょうの一連の動作を見ながら、虫さんの“ほら先撮るよー”という声を聞いて撮影部屋へ移動した。
――この時はまだ、俺らは天使(仮)の存在を知らない。
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ymmt side
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「…なんで教えてくれなかったの?」
『ん?』
「りょうさんの事だよ!」
飄々とした態度で岡崎公園を後にしたAちゃんを問い詰める。
コーヒーをすすりながら、何でもない顔で“え?”と首を傾げるAちゃんは 本当に狡い人だ。
…僕のLINEを躱してしまうのも、話をすぐに逸らしちゃうのも。
『言いづらかっただけだよ』
「そ、」
それだけじゃないだろ!と声を大にして言いたいが ドッキリを手伝うと言ってしまった手前、伊沢さんの前でAちゃんのお兄さんについて触れられないし。
悶々としてると僕の手の中で携帯が震える。
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Aよしくんに言ったらすぐにバレそうやん?それだけ。
山本なんで隠すの
QKとか抜きにしたって僕ら友達じゃん
Aはは ごめんって
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ほらまた、あっさりと躱された。
Aちゃんを見ると携帯から目を離してにこ、と微笑まれる。
……そんな仕草、小悪魔じゃん。
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なお(プロフ) - 久しぶりに読み返してニヤニヤしてしまいました。気長に更新待ってます! (2023年2月9日 22時) (レス) id: 03abaf9ffd (このIDを非表示/違反報告)
Happy(プロフ) - はじめまして。話が好きすぎて何回も見返してます。更新頑張ってください!気長に待ってます。無理せず自分のペースで頑張ってくださいね! (2021年4月18日 2時) (レス) id: 6e1a7229cc (このIDを非表示/違反報告)
shion(プロフ) - 今日久々に読み返しておりました。ずっとずっと待っております! (2020年11月21日 0時) (レス) id: 87ea02ffa6 (このIDを非表示/違反報告)
タキ(プロフ) - 気長に待ってます!お仕事頑張ってください!!! (2020年9月9日 22時) (レス) id: 28b84eb533 (このIDを非表示/違反報告)
遊馬(プロフ) - ひゅんさん» ご愛読有難うございます。大好きだなんて身に余るお言葉…とても恐縮ですが嬉しいです…!ゆっくりペースですが、これからもお付き合い頂けたらと思います。どうぞよろしくお願いします^_^ (2020年5月17日 23時) (レス) id: 96a8d822a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遊馬 | 作成日時:2020年2月23日 19時