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103. ページ8

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ブリーチの痛みに耐えつつ 掛け合いをしながら過ごしていると、ゆっくりと視界がぼやけてく。


こっくりこっくりと舟を漕いでいると肩をポンと叩かれた。


『わっ!?あ…川上さんか…』
川「寝不足?流してからカラーするって」
『そんなとこですかねぇ、は〜い…』


欠伸を噛み殺しながら川上さんを見ると、カットもカラーも終えた綺麗な金髪になっていた。


『川上さんもう終わりですか?』
川「カラー終わったし整えてもらったら終わり。」
『なるほど…じゃあ流してきます〜』
「……転ぶなよ?」


はいはいと返事をしながら移動して、シャンプーをして戻ってくる。
流れるような一連の動作にプロって凄いなぁなんていう月並みな言葉が浮かび…すぐに消えた。


カラー材を手に持った美容師の方が“ラベンダー系の色入れて白くするよ”と声を掛けてくれて地肌にひんやりとした感触が広がる。


なるほど 補色効果で黄色を打ち消すのか、とかそんなことを考えながらまたしても眠りについた。


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寝ぼけまなこのままシャンプーとトリートメントを終え鏡を見ると、真っ白に近い髪の毛になっていて目を疑った。


『……え』
「綺麗な白になりましたね!」
『ハハ…パンチありますね』


美容師さんの言葉に乾いた笑い声がでる。ハイトーンの更に上を行くパンチのある白に眠気が飛んでったみたいだ。……すごい色だな。


ブローをして毛先を整えてから、髪を巻いて終了となった。


荷物を受け取りながら川上さんに“終わりました。オフィスに戻ります。”とLINEを送ると、後ろからブブ、と音が聞こえる。


『!』
川「うわ、ばっちり白やん」
『待ってたんですか!?』
川「勝手に帰らんって」


振り返ると毛先を遊ばせたおしゃれスタイルへ変身した川上さんが目を見開いてた。


川「似合っとるよ。戻ろっか」
『え、あ、お会計』
川「じゃ また来ます」
『え!?』


お財布を取り出す前にぐいと手を引っ張られて、“またお待ちしてます”の声を聞きながら店を後にした。


にこにことした店員さんの笑顔…追いかけてこないということは“誰か”が払ったということ。


『……もしかしてまた払いました?』
川「付き合わせた、お礼ってことで」
『いつもそうじゃないですか!ちょっと!?』


有無を言わせない態度は相変わらずで。
一緒に来た時は毎回奢られてしまっている事実に頭が上がらないまま、オフィスに戻っていった。


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なお(プロフ) - 久しぶりに読み返してニヤニヤしてしまいました。気長に更新待ってます! (2023年2月9日 22時) (レス) id: 03abaf9ffd (このIDを非表示/違反報告)
Happy(プロフ) - はじめまして。話が好きすぎて何回も見返してます。更新頑張ってください!気長に待ってます。無理せず自分のペースで頑張ってくださいね! (2021年4月18日 2時) (レス) id: 6e1a7229cc (このIDを非表示/違反報告)
shion(プロフ) - 今日久々に読み返しておりました。ずっとずっと待っております! (2020年11月21日 0時) (レス) id: 87ea02ffa6 (このIDを非表示/違反報告)
タキ(プロフ) - 気長に待ってます!お仕事頑張ってください!!! (2020年9月9日 22時) (レス) id: 28b84eb533 (このIDを非表示/違反報告)
遊馬(プロフ) - ひゅんさん» ご愛読有難うございます。大好きだなんて身に余るお言葉…とても恐縮ですが嬉しいです…!ゆっくりペースですが、これからもお付き合い頂けたらと思います。どうぞよろしくお願いします^_^ (2020年5月17日 23時) (レス) id: 96a8d822a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:遊馬 | 作成日時:2020年2月23日 19時

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