目眩く色彩

016. ページ18

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第3セットは鶴崎・水上VS伊沢・金澤(川上)。

理系のお2人は守備ジャンルが被っているが故の強さと被っているが故の弱さがありそうだ。

…ここら辺で私も正解したい。


福「問題！「一定温度で一定量

――鶴崎さん」

鶴「ラウールの法則」
福「ちがいます〜」


これは来たんじゃないか？
聞いたことのある問題文に伊沢さんのランプが光ることを願う。


福「「一定温度で一定量の液体に溶ける気体の量は、圧力に比例する」と

――ここで金澤」

『任してください！ヘンリーの法則！』
福「お見事！」


ピンポンと正解の音が響いて伊沢さんによくやった〜と撫で回される。理系くらい取らないとね。


2問目は両チームとも不正解でまたしても引き分ける未来が見え始め、3問目は先輩のキラーパスとも思える押しを水上さんが難なく正解して同点に。


『コパン…マヤ文明…？』
伊「コパンってあれ昔コンビニとかで売ってた…」
水「『♪コパン コパン ちっちゃくたって 一人前〜』」
伊「それ！CMソングね！よく覚えてんな」
水「博識ですから」
『小さい頃はテレビっ子でした』


ドヤ顔をキメる水上さんにパチパチと拍手を送りながら次の問題へ。

理系問題だからと早々に押した相手チームが間違え、とても有利な状況に。


福「続き読みます。
2,8,20,28などのように、原子核が特に安定するような陽子や中性子の数を何という？」


答えが思い浮かんでる私は早押しボタンから手を引いて待つ。私の思いが伝わったのか伊沢さんが押してくれて、“マジックナンバー”と答えることが出来た。

これこそ以心伝心といったプレイに勝ちが見えてくる。あと1点、最終問題だ。


勝ちたいという欲が出てキラーパスをかましてしまって伊沢さんが誤答、問題をほぼ最後まで聞いて 水上さんが正解してしまった。


『野球審判員…』
伊「気持ちが、まで聞けば分かったなぁ」
『キラーパス惜しかったんですね…くやしい…』


福「はい、ということでこのセットも引き分け〜！」
『総当りで全部引き分けってことはもう…引き分けですね(笑)』
水「皆頑張ったけどね(笑)」
伊「そう、頑張ってわちゃわちゃした結果がこう」


狙ったような引き分けに笑うしかない。
勝負後は思えない和やかな雰囲気で動画が終わった。




- QuizKnock
「【協力】息ピッタリに正解せよ！以心伝心クイズ」

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