目眩く色彩

013.[main] 【協力】以心伝心クイズ ページ15

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福「…挨拶の順番どうする？」
伊「とりあえず行ってみっか。」
福「はい」


ちょっと待って、決めてよ福良さん！
挨拶被っちゃったら一生凹むよ こんな豪華メンバーに囲まれてるのに…。

気後れしてる私に気付かないまま、動画がスタートする。


伊「はいどうも！QuizKnock編集長の伊沢です」

…

川「川上です」
『かっ金澤です』
鶴「鶴崎です」
水「水上でーす」

伊「…70点だな」
福「ははは(笑)」
水「時間かかりましたね」
川「完全に読み合いだった。A噛んだしな(笑)」
『…豪華すぎるんですよメンバーが！震えが止まりません』


画面左からTQC会長、クイズ初心者、IQ165の天才、東大最強の知識王、医学部のプリンスとなっている。


完全なるアウェー。クイズ同盟を結ぶ各国の王達の集いじゃん。
出る幕ないから帰らせてよ…。

そんな思いも空しく福良さんが企画の説明に入る。


福「本日は、以心伝心クイズ〜！」
伊「『イェ〜〜』」


福「これは2人1組のペア戦でございます。例えば伊沢さんが早押しボタンを押した場合」

言葉に合わせてピンポーンと伊沢さんの早押し機が鳴る。

福「…この場合チームメイトの水上さんが答えます」
水「俺チームメイトなの？伊沢さんと」

福「まあ折角なのでチームの組み合わせは3通り全てやりましょう！」
水「サントーリオ・サントーリオじゃないすか(笑)」
伊「サントーリオ・サントーリオ？温度計作ったやつじゃない？」
『医学者なんで体温計ですね〜』


さらっと知識をひけらかしながら、盛り上がる人たちを見て考える。


『まって2人1組ですよね？画面に5人いますよ？』

福「あ！そうそう説明忘れてた！金澤はクイズ初心者だよね？」
『はい』
福「なので、ハンデがあります。今日は川上が金澤のサポーター役。金澤と川上は二人でひとりと数えます！」


『……つまり？』
福「鶴崎さんが早押しボタンを押したとしたら、通常なら金澤が答えないといけない。だけど、分からなかった時金澤は川上にパスしてOKってこと」


優遇されてるルールに唖然とする東大王たち。
けどこのくらいないと私がいるチームが惨敗してしまう(笑)


『神システムじゃないですか！』
川「やばいパス回って来そうな気がするんやけど…」


“そんなことしませんよ”と言いつつわからない時は容赦無くパスしようと心に誓った。


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