ポニーテールの女の子 (ページ2)

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第１話ページ2

『今日からこの学校に転入することになりました、立川Aです、宜しくお願いします』

男子「可愛い」

女子「いや美人じゃない？」

そんな言葉が行き交う中、私は自分の席に座った。隣を見ると…不良。

『よ、よろしくね』

ヒロシ「おう、よろしく」

赤い髪の男の子は不良らしくどっしりと座っていた。ちょっと話しやすい。

キーンコーン…

今日の学校終わりのチャイムがなって席を立とうとした。と、

女子「ねぇねぇ！立川さんってどこから来たの？」

『え、…南原中学です』

女子「南原ってさ…県立じゃない？」

女子２「うそ！？秀才じゃん！」

女子の間で「秀才」という言葉が飛び交った瞬間、私は少し嫌だった。

秀才以外の言葉が欲しかったのだ。普通の女の子になりたい。

女子３「立川さーん！森木くんが呼んでるよー！」

『森木くん？？？』

名前のわからない人に呼ばれて行くと、頭の良さそうな不良がいた。渋そう…。

森木「Aって君？」

『え？あ、はい』

突然の名前呼びに戸惑いつつも、何とか返答した。

森木「達也が呼んでる、一緒に来いよ」

あ、死んだ。これボコられて○されるやつだ。そう思った。

お母さん、お父さん、今までありがとう。

心の遺言みたいなのを思いながら重い足取りで近くの土手に案内される。

森木「達也！連れてきたぞ！！」

達也「ちょっと待ってろ！おらテメェ！さっさと吐け！あいつらとつるんでんのかよ！？」

不良なんて初めて見た。相手を蹴って殴って痛めつける。ちょっと過激だけどなんか憎めない。

達也という人がずっと相手を殴っている。私は目を閉じようとした。と！

？？？「そんな見ちゃダメだよ」

突然背後から手のひらで目隠しをされた。私よりも身長の高い人。

『あの、どなたですか？』

？？？「俺はルパン…このグループの盗み役」

もう終わったのかルパンという人は私の目から手のひらを話して、正面に立った。

前髪の一部が黄色で首にバンダナをつけている。ちょっとカッコいい。

『盗み役…捕まらないんですか？』

ルパン「捕まらないからルパンって呼ばれてんだよ」

デコピンされた。

達也「お前がA？」

『ひっ！はい！』

また後ろから話しかけられる。今度はさっき喧嘩していた金髪の人だった。

達也「みゆきが会いたがってんだよ」

『みゆき？』

名前からして女の子だろう。