誓い【ブラッククローバー】 (ページ5)

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ただただ呆然と立ち尽くすアスタ。

今日は宴会だとはしゃぐ教会のみんな。

気にもとめない周りの人々。

私はなんて声ををかければいいのだろう。

同情？それとも慰めか？

どちらもアスタに失礼な気がする。

考えを巡り巡らせて責めてもの思いで手を伸ばす。

『アスタ…あのさ____』

手は空を切り、私の言葉は続かない。

唇をキュッと噛み締めたアスタが走り去ってしまった。

残された私も呆然と立ち尽くす。

私の行き場の失った手が柔らかなものに包まれた。

「A…アスタは大丈夫よ。きっと」

『…シスター…！』

はっと前を向くと誰よりも心配しているであろうシスターがどこか確信したように告げた。

「教会で待ちましょう

ノモイモ料理たくさん作って、ね！」

俯いた顔を上げ、真っ直ぐ

『…はい！私も手伝います』

いつの間にか重くなった足を持ち上げて塔を後にした。