誓い【ブラッククローバー】 (ページ16)

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そしていよいよ最後の試験。

最終試験は実践形式で2人1組ので戦う試験だ。魔道書の魔法を使ってもいいらしい。

おそらく勝敗は入団に関わるだろう。

みな自分よりも弱そうな人を見極め、ちらほら相手が決まり出した。

…うーん出遅れた。まぁ、でも…

「そこの君…！下民の君だよ」

下民の私は都合のいい物件だよね。

“下民”という単語を聞いてからか、未だ相手の決まっていない人たちが一斉に振り向く。

「僕と組んでくれないか？」

「いえ、私と組まないかしら？」

「オレと組んでくれるよなぁ」

貴族の魔力量にビビっている平民

確実に勝ちたい貴族

ただ舐めてるヤツ

欲がまるでわかりやすい。見え見えだ。

…生憎、私は負けるために来たんじゃないので全力でやりますけども。

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最初はアスタと口癖が個性的の人が対戦してアスタの圧倒的勝ちに終わった。

アスタの珍しい魔法にざわつく他の受験者たちの一方で口角が上がるユノ。

私も少しホッとする。別にアスタが負けるなんて思ったわけじゃないけど。

他の受験生が対戦していき、順番はユノにまで回ってきた。

相手はどこぞのおぼっちゃま。ユノのことをめちゃくちゃ舐めていたけど、一発で吹っ飛ばされてた。

アスタ、ユノと続き今年の下民は強いかもしれない。とさっきまでの人たちはどこへやら距離を置かれてしまった。

というわけで、相手が居なくなってしまった。

『あの、私と組んでくれませんか？』

まだ残っていたのは、私の他に身なりの整っている貴族のみだ。

「あらアナタ…さっきの四葉の下民のお友達かしら？お兄様がお世話になりましたわ」

おほほほと笑っているが全くもって目が笑っていない。

「わたくし嫌いなものがありますの

１つは穢らわしく汚いもの。２つは自分の身分を弁えない者よ

お兄様はあんな下民に…！きっと下民が汚い手でも使ったのでしょうね

アナタ方とわたくしたちの違いを教えて差し上げますわ！

…もちろん手加減なんてしてあげませんわ」

『…』

…なんだろ。アイツ腹たつ…！