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ヲタクって大変なんだよ。
何がって、金。
お金がかかるの。
リリースが決まれば予約。
雑誌の表紙になれば予約。
ツアーが決まればホテルと交通手段を予約。
グッズは上限数量確保。
同じのそんなにあってどうすんの？とかゆうトンチンカンな質問は受け付けてません。
推しが行ったお店には行くし、同じもの食べたいし手に入れたくなるし。
365日推し中心で動いてたりするから、世の中の出来事なんかほんっと分からないし、なんならどうでもいい。
テレビもハードディスクも駆使され過ぎて可哀想なくらい働くから、適当な所で買い替えるし。
ジャンルは違えど多方面のヲタクが、けっこう経済回してると思ってるんだけど。
なので。
本日も資金調達。
「おはよ」
「はよ、」
「今日も俺には全く興味ないね♡」
バイト仲間である彼は、どうしてか私に懐いてて。
「ない、」
「でもそうゆうとこがすき♡」
どんなにスルーしてもひっついてくる。
「商品の入れ替えするね」
「手伝う♡」
「……、」
1人でやった方が早いし、やりやすいんだけどな。
コンビニ。という狭い世界だけど。
いろいろあるんすよ。
「じゃあ……応援して？」
「する！みかさんがんばって！」
ね？言い方１つで、彼のテンションもぶち上がりよ。
ガラス張りの店内から外を見る。
行き交う人を眺めてると、
「たまにさ、俺何してんだろうって思うの。
思わない？」
いつの間にか隣に居た彼が、そんなコトを言った。
「うん………思うね、」
「だからさ、」
「うん」
「つきあわない？」
「………、」
接続詞とは。
毎度のコトなのに、いつも反応に困る。
「いらっしゃいませ。こんばんわ〜」
ピロピロと間の抜ける音がして。
彼がレジへ向かった
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作者名：k | 作成日時：2020年10月18日 17時
