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朝起きて下に降りると、
のんちゃんがソファの上でうつ伏せで寝ている。
ソファに掛けてあった毛布をかけてあげると、
小「ん……」
気持ち良さそうにまた寝始めた。
桐「おお、神ちゃんおはよ。」
「おはようございます。」
真夏と言えど朝は少し寒い。
桐「……ん？どした、その首。」
俺の首を指差しながら桐山さんは首をかしげた。
小「濱田さんにやられたんですよ。」
いつのまにか起きていたのんちゃんはソファの上でパソコンを起動していた。
桐「ありゃりゃ。大丈夫？アイツは加減せぇへんからなぁ。赤くなったやろ。」
苦笑いしながらいっているその姿は濱田さんに本当に悩んでるようだ。
「…あの。濱田さんはなんで入れ墨をしてるんでしょうか。」
桐「まだ神ちゃんが知ることやない。」
なにか理由があるんだろう。
濱「……」
毎日着ている上着。
チャックを締め上げているのは入れ墨の事だろう。
桐「濱ちゃん、謝ったら？」
皆のご飯を取り分けながら桐山さんが言った。
濱「すまん。」
反省していないこの一言だけ。
桐「ちゃんと。」
濱「謝ったわアホ。」
面倒臭そうに受け答えをする。
重「濱田さん、今日仕事ですよね？」
濱「ん。」
重「もう少しで遺体が運ばれてくると思うんですよ。」
重「死に方が特徴的で。」
濱「…ふぅん。おもろそうやな。」
黒くなにも写さない瞳の奥が少し笑った気がした。
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作者名：さんご | 作成日時：2018年7月7日 0時
