【銀魂】見た目は違っても、心は＿＿＿＿【入れ替わり】《多分土方オチ》

第二十訓　　これ橋の下で繰り広げられてるからね ページ21

Aは少し震えた声で言う。





「なァ、トシ…




昔、約束しただろ…？





前、トシがいじめられてた俺をかばって
他の道場のヤツらを倒してるとき、



俺は何も出来ずに、



ただただ蹲ってた。









その時、俺は＿＿＿＿＿＿＿＿ 」






その時、Aは今までの
『私』ではなく、
昔のように、
『俺』と言い、


喋り方も昔のように、



男のような口調で話していた。





その時、

Aは少し泣きそうなっていた気がしたのは何故＿＿＿＿＿＿＿＿＿









「このままトシが死んじまったらどうしよう、って。





そう思った。




まァ、トシに限ってそんなことはないだろうけどな。



でも、トシが傷つくだけでも俺は悲しい。






俺は、ぜってェ、泣く。


俺のせいだって、自分を責めちまう。






そうならねェように＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿







俺は、お前を助けれるぐれェ、



俺は、お前を守れるぐれェ、






ぜってェ強くなるって。





あの時、そう言っただろ？」



そう俺の目をまっすぐ見つめ、言う。
そして、叫ばんばかりに、


「でも…



俺はトシを助けれるぐれェ、強くなれたのか、



分からない。


でも、俺は＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 」





「強ェえよ。



てめェは俺より、



ずっと。ずっと。

誰にも負けない心を待ってる」







そう俺が言うとAは、目を閉じた。



そのしっかりと閉じられた目からは


悔しさ、悲しさが溢れ出たように、


次々と透明な粒が



零れ落ちていった。




＊＊＊

第二十一訓　　はァ、シリアスとかホント無理っすわ→←第十九訓　　異常に長いけど一応シリアスなつもりなんです

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