【銀魂】見た目は違っても、心は＿＿＿＿【入れ替わり】《多分土方オチ》

第十六訓　　お登勢さんの口調って難しい ページ17

目が覚めると、たまさんと、お登勢さんが目の前に居た。


『A様、目が覚めましたか？
気分はいかがでしょう？』

たまさんが心配そうに言う。


どうやらここは万事屋の1階、
スナックお登勢のようだ。


「あれ、銀さんは…？」

Aが聞くと、お登勢さんが


「銀時なら上にいるよ。

Aを背負って叫んでやってきたから、
何があったのかと驚いちまったじゃねェか」



煙草をふかしながらため息をつくお登勢さんを
ボヤーっと見つめていると、

勢いよく店のドアが開いた。



「大変です、お登勢さん！
銀さんが…


銀さんが給料と家賃を！！」



と新八くんが言う。




って


えェェェェエェェェエエェェェエエエェェェエエ！？



「ぎ、銀さん！？どうしたの！？

頭打った！？

どうしよう…お登勢さん！」



Aが混乱し、

お登勢さんは

「隕石が降ってくるよ！！」と叫び出す。



神楽ちゃんに至っては、
「私はお前を給料を払うような人でなしになんて育てた覚えはないネ！」

と言い出す始末。


「あのすみません、給料払った方が人でなし扱いって
どんだけ人でなし！？


マジ出て行きてェ！！この身体！！」



と銀さんが言い出すが
勿論万事屋メンバー、お登勢さん、キャサリンは聞いているはずもなく、


ただただみんな、喚いていた。

そして、銀さんが自分の通帳を出し、

「見ろ、間違いなく俺の通帳だろ、

目ん玉ひんむいてよォく見ろ！」


と言うと、神楽ちゃんと新八くんは
「御意！！社長のおおせのままに！」

と言い出す。




神楽ちゃんと新八くんの
豹変ぶり、すげェなァ…



とAが思っていると、




『・・・』



「たまさん？どうしたんですか？」


少し、たまさんの様子がおかしかった。




『いえ、何でもありません。





…A様は気付いていないのですか？

気付いていらっしゃると思ったのですが…』



たまさんは淡々とそう言い、
首をかしげる。





「・・・気付いてないも何も…


もしかして、銀さんの事…？」


そうAが言うと、たまさんは軽く頷いた。



『…やはり、気付いていましたか。

きっとA様なら分かると思っていました』




「…じゃあまさか・・・



いやいやいや…それはないよ、流石に」




信じたくないって言うか

まずあり得ないって言うか・・・






そう、Aは何となく気付いていた。

銀さんの異変に＿＿＿＿＿＿＿



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