24.出会い ページ26
イルマside
「んじゃ、初授業も終わったことだし!入間くん!一緒にお家に帰ろっかー」
皆で集合写真を撮り解散となった後直ぐに、おじいちゃんは僕の肩を掴んで言った。
「あっそうだ!アスモデウス君とウァラク君も一緒にどう?」
「よろしいのですか?」
「行く行く!入間ちと一緒に帰るー!」
「あはは…じゃあ帰ろっか」
クラスメイト達に挨拶し、僕達は校門に向かった。
「あっちょっと待って!」
「…?どうかされましたか?」
「いやその、教室に鞄置いて来たなって今思い出しちゃって…」
「確かに入間ち朝カバン持ってた!」
「気が付かず申し訳ありません。
私が教室まで入間様のお鞄を取りに行ってまいります!」
「いやいや大丈夫だよ!なんかごめんね?直ぐに戻るから!今日間違えて持って来た僕が悪いし」
「…分かった、じゃあ校門で待ってるね?ゆっくりで大丈夫だよ。教室に鍵はかかっていないはずだから」
分かった!と3人にお礼を言い、駆け足で教室に向かった。というかおじいちゃん、お仕事の方は大丈夫なのかな。
あまりにも自然に僕たちと一緒に帰ろうとしているから何も疑問に思わなかったけど、考えると今は丁度お昼を過ぎたくらいの時間帯。
アズくんが言っていた情報によると1年生は入学してすぐの時期、午前中の授業しか受けないそうだ。
しかしいくら1年生が午前中で帰宅するとは言え、カルエゴ先生は忙しそうにしてたし、もしかしておじいちゃん…
いや、そんなわけ、、
もんもんと考え走っているとあっという間に教室にたどり着いた。
そういえば、さっきは酷い目にあったなぁ。なんだっけ、入室ドッキリ?だっけ。
ふと思い出しながらギギィと薄く大きな扉を開けた。
「あっ…」
誰もいないと思っていた教室にはあの時の女の子がいた。入学式でも、使い魔召喚授業の時も見かけた子。箒を両手に教室を掃除していたようだ…
えっ、掃除?まあ確かにこの教室ボロボロで汚れてるけど。
一瞬目が合ったが彼女は僕には目もくれず、既に床履きを再開してしまっていた。
気まずさと謎の羞恥心を前に僕はそそくさと鞄を取り、教室を出ようとドアに手をかけた
__その時、ガシリと手首を誰かに掴まれた。
今この教室にいる人物は二人。手を掴んでいる人物は僕が思い当たる限り一人しかいない。
「ねぇ」
振り返ると案の定、緑色の瞳と目が合った。
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qcn3BbinP64p217(プロフ) - はわわ!コメントとリクエストありがとうございますぅ〜!!私も楽しんで頂き光栄です!ロビン先生いいですよね〜すごく。私も好きです。恋愛、頑張って挑戦してみますね!遠い道のりにはなると思いますが、今後ともよろしくお願いします! (2022年11月15日 19時) (レス) id: 99b06f7795 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは!! 面白すぎる、、またロビン先生との絡みも見てみたいです!!(できれば恋愛で)すいません、、、後シュチュエーションとかは作者さんのお任せで、、 (2022年11月15日 17時) (レス) @page47 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
qcn3BbinP64p217(プロフ) - 猫さくらもちさん» コンメト、及びリクエストありがとうございます!男子組ですね?了解しました。どの部分で登場させようか悩んでいたので嬉しいです!初心者ではございますが、引き続きご声援の方よろしくお願いします。 (2022年7月21日 8時) (レス) id: 99b06f7795 (このIDを非表示/違反報告)
猫さくらもち - リクエストです!ジャズくんやリードくん、カムイくんなどの男子組と絡ませて欲しいです!これからも更新頑張ってください、応援してます! (2022年7月21日 7時) (レス) @page43 id: f692ce80b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶漬けモドキ | 作成日時:2022年5月24日 23時