14.悩み悩む ページ16
イルマside
先生を使い魔にし数日が経過した。今日はクラス分けの日。発表までに時間があったから、アズくんの提案で学食堂で何が食べることにした。
魔界に来て毎日濃い日々を過ごしている。初日ではアズくんという“お友達”ができた。昨日はクララという新しい“お友達”ができた。
そこで今僕は悩んでいる。お友達とは言ったものの、そもそもそれは互いの合意の上でなるもの。
それに僕は悪魔である彼らと違って人間だ。悪魔と人間は友達になっていいのだろうか。
そんなことを考えながら僕は運ばれてきた料理をひたすら食べた。あれ、こんなに注文したかな?
やけに周りがザワついていて視線を感じた。見渡すと周りから珍妙な目で見られている。
「んッ!?これっ、食べちゃダメなやつだった!?だ、出す!??」
「い、いえッ!そういう訳では…えっ?
よ、よくお食べになられるのですね…」
「えっそうかなあ。食べられるときに食べとかないとね!」
すみませんおかわり!と注文すると誰かが“シェフが倒れた!”と叫んだ。え、そんなに食べちゃった?
物足りなさを感じながらまた“友達”について考えてしまう。
───ガッシャアァン!!
背後から急に大きなもの音が聞こえた。振り返ると売店員の方が持っている長い竹のようなものにクララがプラリと吊り下がっている。
それからは大変だった。
クララの能力を万引きと見なされ、僕のせいで体調を崩されていたカルエゴ先生が食堂にやってきた。
その後使い魔として流れるように召喚してしまいとにかく大変だったのだ。
仕舞いには売店員さんのことを怒らせてしまいカルエゴ先生を置いて咄嗟に逃げ出しまった。たどり着いたのは中庭だ。あまりに急いだので疲労し芝生の上に倒れ込んだ。
「はぁ〜、怖かったあ」
「囮がいて助かりましたね」
「よ、良かったのかな?助けなくて…」
「ね!ね!アイス食べよ!売店に落ちてた!」
「ええー!それは買わないと…」
そうは言うもクララは僕たちに1つずつアイスを持たせた。
「はい、さんぶんこ!
乾杯!3人一緒のクラスになれますように!」
僕らはアイスをコップに見立てて乾杯した。こそばゆくてとても暖かい気持ちになった。
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qcn3BbinP64p217(プロフ) - はわわ!コメントとリクエストありがとうございますぅ〜!!私も楽しんで頂き光栄です!ロビン先生いいですよね〜すごく。私も好きです。恋愛、頑張って挑戦してみますね!遠い道のりにはなると思いますが、今後ともよろしくお願いします! (2022年11月15日 19時) (レス) id: 99b06f7795 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは!! 面白すぎる、、またロビン先生との絡みも見てみたいです!!(できれば恋愛で)すいません、、、後シュチュエーションとかは作者さんのお任せで、、 (2022年11月15日 17時) (レス) @page47 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
qcn3BbinP64p217(プロフ) - 猫さくらもちさん» コンメト、及びリクエストありがとうございます!男子組ですね?了解しました。どの部分で登場させようか悩んでいたので嬉しいです!初心者ではございますが、引き続きご声援の方よろしくお願いします。 (2022年7月21日 8時) (レス) id: 99b06f7795 (このIDを非表示/違反報告)
猫さくらもち - リクエストです!ジャズくんやリードくん、カムイくんなどの男子組と絡ませて欲しいです!これからも更新頑張ってください、応援してます! (2022年7月21日 7時) (レス) @page43 id: f692ce80b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶漬けモドキ | 作成日時:2022年5月24日 23時