【2j3j】なんかおかしくない？【knmt】

ある朝 ページ1

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ある朝目覚めたら、人の好感度が見えるようになってました。
おでこに数字が書いてあって、きっと私に対する好感度です。いいことをすると上がり、変なことをすると下がる。

なんで見えるのか、ひとつも見当がつかないけれど、見えなくなってしまう前に色んな人の好感度を確認してみたい。そう思うのは悪いことだったのでしょうか。

友達の天宮こころちゃんは51。
アルスちゃんは20。
社長は32。
甲斐田くんは38。


そしてふと、彼の声がして振り返ったのです。


《−128》。


それが彼のおでこにあった数字です。
彼の名前は＿＿＿剣持刀也。どうやら社長に用があったみたいです。



私達はいわゆるバーチャルライバーというものであり、普段は配信をしていたりするのです。
それには様々なジャンルがあって、お姉さんとか、ギャルとか、イケメンとか、金持ちだとか…
その中でも私はロリに分類されるもので、というかそうだと思っていて。


かのロリコンで名が知れた彼にまさか嫌われているだなんて、思ってもみなかったのです。
確かに、こころちゃんへの態度とは少し違うなって思うときもたまにあって、でもそもそもこころちゃんは幼い女の子ではないし…とぐるぐる考え込んでしまいました。


数字を見た時に驚いて、舐めていた飴を飲み込んでしまってむせました。許しません。



嫌われたままでは悲しいです。好感度が見えなくなる前に、せめてマイナスから0に戻したい。
これはそんな私の、奮闘記です。





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