カウントダウン２。 ページ46
カ「じゃあここで。早く家入りなよ？」
「カルマこそ。風邪引くなよ？」
ちょっとした願望を、言ってみた。
明日という日に、カルマがいてほしい。なんて。
…叶わないことだって、分かってる。
…分かってるよ。
だから、最期まで、笑わなくちゃ。笑わなくちゃ。
溢れ出しそうな涙をグッ、と堪えてまた笑う。
カ「ん、じゃ、また“明日”」
「うん！また…」
あぁ、駄目だ。
どうして、助けられないんだろう。
私でいいじゃん。なんでカルマなの？
…二人で笑い合う明日があったって、良いじゃん。
…。助け、たい。のに…。なぁ…
だから、明日もまたあるんじゃないかって思うと、
君にたった一言、『また明日』が言えなくて。
寂しく手を振る。
「…っふ、…カ、ルマ……っ、ぅぅっ…」
止まらない涙。
そのせいでカルマが見えない。
頭も、真っ白に埋め尽くされる。
出会ったときから、今の今まで。
一つ一つの小さな思い出という宝石が、
頭の中で光輝いていく。
離れていくカルマの背中に、
助けたくて、助けたくて。
私はゆっくりと手をのばして、
勢いよく下ろして、ギュッ、と血が出るくらい、
拳を握りしめた。
…。
私は、最期まで、カルマを笑顔で見届ける。
(またね、また、……また、“明日”。)
私はゆっくり目をとじて。
______________ドンｯｯ！！！！！！！！
もう、二度と聞かない音に、涙を流した。
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あうなの(プロフ) - pinoさん» やー嬉しい！そう言ってくれるのが一番嬉しいです！ (2017年6月26日 2時) (
レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
pino - 何でだろ…めっちゃ泣ける (2017年6月24日 23時) (レス) id: f80496a521 (このIDを非表示/違反報告)
あうなの(プロフ) - その小説私も好きです！！これ書いてからその本読んだので似ててビックリしました…。真似てるつもりはないですよ！ありがとうございます！ (2017年6月4日 23時) (レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
櫻井柚樹(料理)(プロフ) - 途中までしか拝見させて頂いてないのですが…、これ、『君が落とした青空』っていうお話の展開と少し似ています、ありきたりな文章だけでなく、私結構好きです！ (2017年6月4日 22時) (レス) id: 55ac526afb (このIDを非表示/違反報告)
あうなの - モモイルカさん» 泣いたんですか！？わわ、ありがとうございます！！びっくりです…！続編も頑張って更新していきます！ (2016年8月7日 16時) (レス) id: 1708a9b706 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あうなの | 作成日時：2016年7月23日 0時
