鎌二十八振り ページ34
貴女side
廊下に二人分の足音が響く
しんとした廊下は少し寂しい。静かだが、緊迫感のある空気が漂う
時折、どこかの部屋から魘されるような声が聞こえると胸が苦しくなる
下を見て俯いていると、トンっと誰かにぶつかった
「…?済まない、前を見ていなかったっと、君たちは確か…」
前には黄色い長い髪をまとめ、肩にフワフワの何かをのせている青年と、目付きの悪い短髪の青年がいた
黄色い髪の方は期待した目で、短髪の方は黄色い髪の方を呆れた目で見ている
「…獅子王と同田貫正国。だったよな」
獅「あったりー!!二人ともおはよー、はえぇなぁ。俺達なんか今起きたばっかりだぜ」
獅子王があくび混じりに言うと、同田貫は恨めしそうに獅子王を見る
同「正確に言えば俺はこいつにたたき起こされた。ったく、朝から耳元で騒ぐなっての」
こちらも眠たそうにあくび混じりに言った
鶴「ははは、朝から仲が良いなあ」
同「じーさん目ぇ腐ってんじゃないのか?」
私にも良いペアに見えたがな
獅「そうだ、A。主から出陣命令だ。場所は墨俣。レベリングと小狐丸の補充だそうだ」
「補充…訳は聞かなくてもなんとなくわかるな」
獅「まあ、お察しの通りだ。ここでは折れた仲間のことを色々掘り返すのはタブーになってるんだ。特に三条のじっちゃん達の前では余り言わない方が良いぜ」
「そうなのか…ありがとう。えっと、レベリングと出陣はどうするんだ?ここから墨俣は近いのか?」
鶴「あー、そう言えば出陣システムとかについて話してなかったな、まあ見ればわかるさ。
さて、獅子王、同田貫、編成についてだが二人とも行けるか?」
獅「任せとけ!」
同「っしゃあ、腕がなるなぁ!」
鶴「すると俺もいれて四人、あと二人欲しいところだが…」
どうやら出陣は六人編成で行くらしい
確かにまだ戦慣れしていない私を連れていくのであれば四人では心もとないだろう
その時、着ている着物の袖が引っ張られ、鶴も同時に肩を叩かれ振り返る
?「おっと、俺達も連れていってもわらないと。A姉ちゃんの初陣だもんな!」
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凛音 - 続きがめっちゃ気になります!頑張ってください! (1月3日 16時) (レス) @page37 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
鈴カステラ - コメントありがとうございます!確かに刀剣(?)なんですよ〜復帰したてですが、ガンガン更新していこうと思います! (2018年3月14日 15時) (レス) id: 5ab2dfeb7b (このIDを非表示/違反報告)
弥勒 - おぉ〜刀剣女子(笑)伊達組との再開やら色々展開が楽しみです。更新頑張ってください! (2018年3月14日 13時) (レス) id: 24182f5998 (このIDを非表示/違反報告)
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