鎌二十六振り ページ32
貴方side
ここの本丸はブラック本丸だがレアな刀剣が揃っている
鶴はそう教えてくれた
「…どういうことだ?」
鶴「レア刀って本来呼ばれていてな、集まりにくい刀剣、期間限定な刀剣などの事を指すらしい。代表格で言えば天下五剣の奴らやレア太刀と呼ばれる奴らだ」
「レア太刀というのは?」
鶴「鴬丸、江雪左文字、一期一振、そして俺だ」
「鶴でもレアだったんだな」
鶴「失礼な」
「ごめんって、それで、他にはレア刀というのは誰がいるんだ?」
そのタイミングで丁度新撰組の刀達の部屋に着いた
鶴「そうだなぁ、ここで言えば長曽根虎鉄だな」
「長曽根かぁ」
長曽根のイメージとしてはあの破天荒なメンバーを纏める、私たちで言う光忠ポジだろうか
長「…呼んだか?」
後ろから声をかけられ振り返ると、眠い目を擦りながら立っている長曽根虎鉄がいた
「おお、おはよう」
長「おお…二人揃ってどうした?…ああ、見回りか」
鶴「ご名答、新撰組は大丈夫そうか?」
そう言って襖をソロリと開ける
鶴にならって私も覗く
うん、四人とも爆睡だな
長曽根は私の横をすり抜け、和泉守の横へ座る
「どうしたんだ?」
長「和泉守が昨日の出陣で怪我をしたらしくてな。手当てをしようと思って取りに行ったんだ」
包帯を懐から取り出し、和泉守の腕に巻いていく
「そうだったのか。すまない、包帯の巻き方を教えてくれないか?」
私も手当てを出来れば少しはここででも役に立つことが出来るだろうか
長「良いぞ、まずここをこうしてだな…」
──────
包帯講座を終え、もう一眠りする長曽根に別れを告げた私と鶴は、何部屋かを周り、今は左文字部屋の前にいた
「おはようございまーす」(コソッ
ソロリと襖を開け、部屋を覗く
「鶴、小夜が…」
小夜左文字が魘されていた
小「うう、兄様…」
鶴は素早く小夜の横に行き、
鶴「小夜、大丈夫だ、君のお兄さん方は大丈夫だ」
小さい子をあやすように、ゆっくりと優し手つきで撫でる
暫くすると小夜は安心したのか、魘されなくなり、すう、すうと規則正しい寝息をたてていた
鶴「小夜はたまにああやって魘されるんだ。そうすると今回のように優しく撫でながら言葉をかけてやると良い」
「成る程。小夜はよく魘されるのか」
私達は起こさないようにそーっと部屋を出た
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凛音 - 続きがめっちゃ気になります!頑張ってください! (1月3日 16時) (レス) @page37 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
鈴カステラ - コメントありがとうございます!確かに刀剣(?)なんですよ〜復帰したてですが、ガンガン更新していこうと思います! (2018年3月14日 15時) (レス) id: 5ab2dfeb7b (このIDを非表示/違反報告)
弥勒 - おぉ〜刀剣女子(笑)伊達組との再開やら色々展開が楽しみです。更新頑張ってください! (2018年3月14日 13時) (レス) id: 24182f5998 (このIDを非表示/違反報告)
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