鎌十八振り ページ23
貴方side
新撰組の部屋を出たあとも、色々な部屋をまわった
「新撰組、三条、来派、左文字．．．此処に
は色々な奴らが居るんだな」
長いこと刃生生きてきてここまで刀が揃っているのは初めて見た
前々から顔見知りの奴らも居たが矢張り初めて会う奴らのほうが圧倒的に多かった
鶴「次は粟田口だ」
「あ、粟田口…」
鶴「ん、知り合いでもいるのか？」
「嗚呼」
粟田口派には桃色の彼が居るはずなのだが…
鶴「失礼するぜ」
襖をがらりと開ける
まず目に入ってきたのは大量の布団
そして戦装束の水色の髪の男が布団を一枚一枚見て回って居る所だった
鶴「よぉ、一期」
一「おや、鶴丸殿…そちらの方は？」
『一期』と呼ばれた男がこちらを向いたので、自己紹介を始めた
「Aだ。鶴とは伊達家にいた頃からの仲だ。宜しく」
一「私は一期一振。粟田口吉光唯一の太刀にございます」
改めて顔をみあわせ、自己紹介をした
成る程、何処と無く彼に似ている
私は布団をキョロキョロと見渡し、
「一期、此処に『秋田藤四郎』は居るか？」
一「秋田のお知り合いでしたか…秋田でしたら彼方の壁側の布団に」
一期に言われた通りに行くと、傷だらけの秋田藤四郎がいた
一「先ほど出陣から帰ってきまして、少し疲れたと言うので休ませております」
「そうか…」
秋田にかかわらず、他の短刀達も布団で休んでいる
共通点は、皆傷を負っている事だった
一「弟達はレア度が低いとかでよく出陣をさせられるのです。たとえ傷を負っているとしても…」
「つまり、『折れても替えがきく』という事か…」
鶴「一期の弟達にかかわらず、他の手に入りやすい刀達も過度な出陣をさせられるんだ」
一期も鶴も悔しそうな顔をしていた
私は秋田の布団の側にしゃがみ、
「よく、頑張ったな」
と言って頭を撫でた
秋「Aさん、ですか？」
秋田がうっすらと目を開けた
「嗚呼、私だ。わかるか？」
傷だらけでボロボロだけど、あの頃と変わらない秋田だ
秋「A、さん！」
秋田が私に抱きついてきた
そして小さな嗚咽を洩らす
まるで誰かみたいだ
私は秋田の頭をもう一度撫で、
「本当に、よく頑張ったな」
今日位、再開を喜んでも良いよな
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凛音 - 続きがめっちゃ気になります！頑張ってください！ (1月3日 16時) (
レス) @page37 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
鈴カステラ - コメントありがとうございます！確かに刀剣(？)なんですよ〜復帰したてですが、ガンガン更新していこうと思います！ (2018年3月14日 15時) (レス) id: 5ab2dfeb7b (このIDを非表示/違反報告)
弥勒 - おぉ〜刀剣女子(笑)伊達組との再開やら色々展開が楽しみです。更新頑張ってください！ (2018年3月14日 13時) (レス) id: 24182f5998 (このIDを非表示/違反報告)
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