【刀剣乱舞】ねぇ、私の事も愛してよ part2*

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「……逃げられちゃったか。ま、チャンス何ていくらでも巡ってくるし」




先程、彼女と二人でここの本丸の主に会うため、廊下を歩いていたとき、彼女には姉である桜華が居ると聞いた。




どんな刀なのかは知らないが、一度会ってみても損は無いか。





仮にもAの姉だからね。



▽▽▽



廊下ですれ違う男士達に道を聞いて、やっと着いた彼女の部屋。




同じような部屋がいくつも合って、何回も部屋を間違えた。




あれは一生の恥だよ……ある意味忘れられないよ……。




まぁ、目的地に着いただけましか。




「失礼しま〜す」




「ん？どうぞ〜」




声は思っていたよりも高くなくて耳にスッと入ってくる心地のいい声だ。




「私は、これからこの本丸の見習いになる、志紀です。お世話係のA……さんの姉である桜華さんに挨拶に参りました〜」




「へぇ……貴方があの主の言ってた見習いか〜」




と言って、私をマジマジと見つめてくる桜華さん。




どうしてそんなにジロジロ見てくるのだろうか。




変に恥ずかしくなってしまう。





「Aの事だから何でも真面目にこなすけど、程々にしてあげてね。あの子、仕事に夢中になりすぎるから」





「そうなんですか」





適当に言葉を返して、お礼を言って部屋から出た。






仕事に熱心……これは案外使える性質かもしれない……。

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