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「ドクター、ドクター！」
さっきは自分の呼びかけに応じて、手を握ってくれたナナシが、目を開けてくれたドクターが再び目を閉じてしまったのだ。
茶髪のウサ耳を持つ少女は自分と同行していた医療オペレーターに「ドクターは大丈夫なんですか？」っと詰め寄る。
「どうして目を覚ましてくれないんですか……どうしたら……。」
「アーミヤさん！そんなに焦らないで、どうか冷静に！」
猫耳を持つ黒髪の少女は、アーミヤと呼んだウサ耳の少女を宥めた。
宥められたアーミヤは「ご、ごめんなさい……。」と縮こまりながら謝った。
アーミヤにとって、ナナシは育ての親で、師で世界のような人だ。
ナナシに関わることならば、人が変わったように焦ってしまうのだ。
「でもアーミヤさん、ドクターがもしこのままなら……どうするつもりですか？」
「――――心の準備は出来ています。もしそうなったとしても、決めた通りにするだけです。」
「……わかりました。ではその通りに。」
「はい……よろしくおねがいます。」
不安が抜けきれない様子で、ナナシと猫耳の医療オペレーターを見守る。
医療オペレーターは、ナナシの体に触れ異常は無いかと確認する。
呼吸は微弱だが、血圧は正常、身体機能は問題なし…後は意識が戻るかの問題である。
医療オペレーターがドクターの顔に覗き込んだのと同時に、今さっきまで閉じていた瞼が上がり水色の瞳が露わになった。
「―――！」
「……。」
「あっ……目を……覚まし……た？」
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菊春 - 二次元にトリップしたい人間 ほのほのさん» 返信が遅くなり申し訳ありません。アークナイツの小説少ないから作ったので嬉しいと言ってくれてありがたいです。更新頑張ります！ (1月14日 13時) (
レス) id: b382f7d8ff (このIDを非表示/違反報告)
二次元にトリップしたい人間 ほのほの(プロフ) - アークナイツの小説が少ないので本当に嬉しいです！これからも頑張ってください！ (1月3日 12時) (レス) id: ca4f47683a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊春 | 作成日時：2023年8月15日 15時
